※この記事は2019年8月3日に公開された記事の復刻版です
当ブログ「シンギュラリティで待ってます。」に投稿した過去記事「VRChat:【始め方解説まとめ】必要な機器・方法・金額など「なりたいものになれる世界がココにある!」が、たいへん好評のようで、書いたワタシとしても嬉しいかぎりです♪
たくさんの方が読んでくれると、そこそこ反応もありましてお問い合わせフォームから何通かのメールが届いたりもします。
そのなかに、とても気になる内容のものがありました。
内容は、簡単に箇条書きにすると・・・
・自分はLGBTであるがそれを隠している
・性別を変えたいと思っているがお金がない
・VRChatに興味があったけどそこまでお金がかけられない
・VRChatよりも安価な似たようなツールはないか?
・・・と、いうものでした。
メールをくれた人のことも考えて、色々と伏せた感じにしていることをご了承ください。
ワタシがこのメールでとても気になった部分は「LGBT」の方が、メールをくれたということです。
正直なところ、VRChatというVR空間の中の世界は、人の中にある本来の姿をさらけ出せる場所だと思っているので、個人的にLGBTの人たちにとっても居心地の良い環境になるのではないのかな? と思っていました。
表立ってそのようなことは書かなかったつもりですが、書きながらそんなことも考えたりしていたので、ある意味思いが通じたようで嬉しかったです。
LGBTのなかでも、特に「T」のトランスジェンダーの人については、男性だったなら女性に、女性だったら男性にと性転換を希望している方も多いはず。
しかし、カラダにメスを入れて手術をするにしろ、VRChatのような仮想空間で異性のアバターを使用するにしろ、けっこうなお金が掛かることは確かです。
なので、今回はスマートフォンさえあれば「なりたいものになれる」を実現させてくれる、とても素晴らしいアプリを紹介しようと思います。
そして、VRChatばりに自分以外の他人とコミュニケーションをとれる方法もご紹介します。
「存在」というのは、あくまで他者から見られてこそ成り立つもので、なりたいものとして作られたもうひとりの自分も、誰かに見てもらわなければ存在していることになりませんものね。
テクノロジーの進化の目的は「人間の自由への開放」です。
よかったらあなたも、自分のなかに眠っているもうひとりの自分を自由に開放させてみませんか?
カスタムキャストを使ってなりたいものになろう!
紹介するスマートフォン・アプリは「カスタムキャスト」といいます。
開発元はDwango(ドワンゴ)とS-courtで、2018年10月にリリースされ、わずか11日で100万ダウンロードを突破した大ヒットタイトルです。
ですので、この記事を読んでいる多くの人もすでにプレイ中だったりするのではないでしょうか?
一応、カスタムキャスト以外にもアバター(分身)を作成して、ネット間での他者とのコミュニケーションがとれるアプリは数々ありますが、現在いちばん利用者が多くて、かつ使いやすいツールとして選ばせていただきました。
今回の記事では、上の「はじめに」でも書いたように「なりたいものになれる」ことを目的として進めていきます。
もし、すでにダウンロードしてプレイしている方でも「なりたいものにうまくなれなかった」という人がいましたら、もう少しだけ本文にお付き合いしてみてください。
カスタムキャスト
カスタムキャストをざっくり紹介
アプリをダウンロードし終わったら、アプリを開きどんどん進めていきましょう。
「カスタムキャスト」は大きく分けて3つのモードがあります。
カスタマイズ
アバター(分身)となる自分のキャラクターを作り出すモードです。
男性、女性それぞれ作れますが、現段階では女性の方が作りやすいです。
顔の形や目の大きさ、体型、身長などを細かくカスタマイズすることができます。
デコレーション
カスタマイズで作ったアバターを、プリクラのようにポーズをつけさせて撮影できます。
種類が豊富なフレームやスタンプが用意してあり、女の子ならハマることまちがいなしですよ♪
配信
ドワンゴの運営する「nicocas(ニコキャス)」という生放送配信アプリで、アバターを使ってVTuberのような放送ができます。
配信中は、視聴者からのコメントが届くので楽しくおしゃべりが出来ます。
あと、AR機能を使って実際の風景とアバターを合成させることもできたりします。
まずはカスタマイズで自分好みのアバターを作るところから始めていきましょう。
アバターのカスタマイズや、デコレーションを使ってのキレイな写真の撮り方などは他のブログでたくさん紹介されていますので、ここでは割愛しますね。
この記事ではどちらかといえば、作ったアバターを自分のもうひとりの自分として、全世界に向けて紹介していく方向に進んでいきます。
つまり、前述したように「存在」というのは、他者から認識されることによって初めて成り立つものであって、自分のなかのもうひとりの自分を自由に開放するためには、ちょっぴり恥ずかしいかもしれませんが「ネットの世界」に飛び込ませなければいけません。
その方法と、プラスちょっとした「コツ」を紹介していきますので、よかったら参考にしてみてください。
SNSの世界に飛び込みましょう☆
まず、自分のアバター(分身)をみんなに知ってもらうため、アバター専用のSNSアカウントを取得しましょう
ネットの世界のなかで他者と情報交換をしたりコミュニケーションがとれるのにうってつけなのはSNSを利用することです。
SNSアプリはさまざまありますが、人口がいちばん多いものとしてTwitter(ツイッター)かInstagram(インスタグラム)をオススメします。
両方ともすでにカスタムキャストを使用しての先住民が万単位で存在しておりますので、すぐに気の合うお友達を作ることもできますね♪
すでにプライベート用のアカウントを持っている人は、別にアバター専用のアカウントを取得したほうが良いです。完全に別人として割り切ったほうが、もうひとりの自分の満足度がアップします。
アカウント取得時の注意点
注意点として、ツイッターにしろインスタグラムにしろ、登録時に誕生日の入力があるのですが、アバターのアカウントとして作った場合、多くの人がその誕生日を作成した年月日にしがちです。
すると、そのアバターは「生後3日」みたいな扱いとなるわけですが、ツイッターもインスタグラムも13才以上からの使用制限となっているので、アカウントはいきなり凍結します。
なので、ここは素直に自分の生年月日を入れるのが安心かもしれません。
誕生日については、後々プロフィールとして公開すれば良いわけですからね♪
また、アバター専用のアカウントの名前に出来れば「カスタムキャスト」や「Vツイッタラー(バーチャル=仮想でツイッターを利用しているという意味)」といった文言を入れておくと、将来的にフォロワーになってくれる方たちが探しやすく便利です。
名前に入れるのがイヤであれば、プロフィールの最初の方に明言しておくことをオススメします。後ろのほうだと一覧表示のときに見えないので最初のほうですよ?
これは、ある意味カスタムキャストやバーチャルでの別人格アカウントなどを知らない人たちへの礼儀にもなるので、ある意味「必須」だと思ったほうが良いですね。
自分を知ってくれる人を増やしましょう
アバターのアカウントでツイッターまたはインスタグラムを始めたあなたは、どれくらいの数のお友達を作りたいですか?
10人以内くらいでかまわないのでしたら、ひとまず挨拶として、
「カスタムキャストはじめました。よろしくおねがいします」
的なメッセージのあとに、ハッシュタグ「#カスタムキャスト」を入れれば、親切な他のカスタムキャストユーザーの方たちからフォローをしてもらえ、1週間から1ヶ月以内には目標の10人くらいまでにはフォロワーが増え、その方たちとお友達になれる可能性はぐんとアップします。
お友達の数というかフォロワーを、100人以上どころか1,000人以上とかを目指したいのであれば、始めてからとる行動は「自分からフォローしていく」です。
よほどのミラクルが起きないかぎり、ただ毎日なにかしらをツイートしていているだけではフォロワーは増えません。
なかには、生まれつきの才能でどんどん魅力的なツイートや画像をアップしていき、自分からフォローせずともフォロワーを増やせる人もいますが、ひとまず最初の1日だけ自分からフォローをせずにやってみて、24時間たった時点でフォロワーが100人を超えるようなことがなければ「才能がない側の人間」だと割り切ったほうがいいです。ここにこだわっていてもストレスで胃が荒れるだけです。
検索ウインドウに「カスタムキャスト」と打ち込めば、たくさんの仲間たちがオススメユーザーとして紹介されるので、その中から好みの人を選んでフォローしていくことから始めるのが無難ですし、ほとんどの人がそうしてますよ♪
コチラからフォローすることで相手は自分に気付いてくれます。そして、相手が自分に対して興味をもってフォロワーとしてフォローしてくれるならば、そこで初めて相互フォローが成立していきます。
全員が全員、相互フォローをしてくれるわけではありませんが、ひとまず「#カスタムキャスト」という同じ趣味を持ち合わせる人同士、高い確率で相互フォローにはなりやすいことは確かです。
まずはこの方法でフォロワーを増やしていきましょう。
フォローする際の注意点(かなり重要)
フォローをしていく際の注意点として、はじめたばかりのツイッターやインスタグラムは、1日にフォローできる人数がごく少数に限られているということです。
しかもその数は明言されておらず、昨日は◯◯人までは大丈夫だったからと、同じ人数をフォローした瞬間、運営サイドから怪しまれてアカウントが凍結させられることもあります。
どうも、フォローからフォローまでの間隔や、最後にフォローしてからの時間。また、オススメユーザーから選んでいるのか? みたいなのも判断基準となっていて、とにかく現在は曖昧です。
ひとまずワタシがこれなら大丈夫とキッパリ言えるラインは1日に「10人」までです。
11人めからは自己責任でおねがいしますねw
他人へのリスペクトを忘れずにしましょう♪
ツイッターやインスタグラムを使用して、カスタムキャストで別人格をたのしむ人たちの目的は十人十色、千差万別です。
ひとまず「#カスタムキャスト」というくくりでまとめられてしまっていますが、今回の記事の目的のような「なりたいものになる」ということで、自分のなかのもうひとりの自分を自由に開放させるために利用している人もいれば、着せ替え人形的に遊んでいる人もいます。また、カスタムキャストを使ったアバターでのVTuber活動を行っていてビジネスにしている人もいます。
多くの人が、自分のそのような方向性をプロフィールに記述してあるので、自分の目的と近い人を選んでフォローしていくことが望ましいですね。
また、自分と方向性の違う人たちをフォローしてお話をしていくのであれば、絶対的に相手へのリスペクトは忘れないようにするべきです。
特に、多様性が認められるよになった今の時代、他人の趣味嗜好に対して難癖をつける行為は、炎上するか、総スカンを食らう原因となります。
もし、どうしても言いたいことがあるのでしたら、近所の公園の砂場に穴を掘って、そこにアタマを突っ込んで叫びましょう☆
SNS内での言動についての注意点
VRChatの記事の方でも書きましたが、カスタムキャストを使用してネットの世界に入ることで「なりたいものになれる」という目的は達成できますが「やりたいことをやれる」わけではないのでお間違いないように。
一般的な常識を守りながら、相手をきちんとリスペクトし、はじめは謙虚に相手と交流していくことがなによりのマナーです。
「もうひとりの自分は本当の自分ではないから」と、公序良俗に反したり、相手を不快にさせるような発言などは、アカウントを凍結させられる恐れが十分ありますし、場合によっては気分を害した相手から訴えられる可能性もあります。
「配信」でたくさんの人に知ってもらいたい?
「なりたいものになれる」の、なりたいことに「注目を集めたい」だとか「有名人になりたい」というものがあるのでしたら「配信モード」を使用することをオススメします。
カスタムキャストを使用した、SNSでの交流については、魅力的な画像の公開や、魅力的なツイートをいくらしたとはいえ、フォロワーを集めるのにもある程度の限界があります。
「1,000人以上はフォロワーを集めたい!!」と思っている人は、nicocas(ニコキャス)での配信をしなければ、なかなか相互フォローだけでは1,000人以上の道のりは険しいと思ったほうが良いです。
カスタムキャストは前述した通り、このアプリ内でアバターの作成から配信まで全てが完結します。
ただし、この配信をする場合だけアプリ「nicocas」が必要となりますので、こちらをダウンロードしておくことをお忘れずに。
※この記事を書いている前後で「nicocas」が「ニコニコ生放送アプリ」と改名したようです。カスタムキャストアプリ内の名称はnicocasのままなので、ひとまず記事内本文ではnicocasと表記しますが、以下リンク先のアプリも同様のものです。両方とも同じものだと思っておいてくださいませ。
ニコニコ生放送アプリ
レッツ配信! でもなにを喋る??
「配信」といっても、なにを話せば良いのか? と思ってしまう人が多いと思います。
まず、初期段階の視聴者がほぼ「0」に近い状態での配信については、声を聴いてもらうことを目的として配信してみてください。
よく「イケボ」や「バ美肉」などといって、美しい声の人に注目が集まりますが、それはもちろん正しいです。が、イケボじゃない人にチャンスがないわけではありません。
特に声というものは、好みが千差万別。きっとあなたの声にドハマりしてくれる人がいつかは現れてくれるので、その人を待ちましょう。
なので、例えばですが、なにかしらの本を朗読してみるとか、歌を唄ってみるとか、トークでなくて良いので「声を聴いてもらう」ことを目的で配信を始めて見るのが良いです。
トークはある程度ファンができてから。配信中にコメントが入るので、それに対して答えていけばトークは成立していきますので、特に「今日はこんな話をしよう」とか気負うことはありません。
ただし、先ほど「声は好みが千差万別」と書きましたが、喋り方だけは決定的な「嫌われる」があります。
「滑舌が悪い」「ボソボソ喋って聞き取りづらい」「えー、あー、が多すぎる」「ツバをすする音が入る」などですね。要するに、人間が本能的に嫌悪感やストレスを感じてしまう喋り方です。
日常会話でこれらに当てはまっちゃうなー・・・って人は、それなりに喋り方のトレーニングを積んでから配信に臨んだほうがショックが少なくて済むと思います。
世界に向けて発信するネットの世界ですからね・・・「こいつの喋り方ワロタ」と、配信中の動画を悪意を込めてアップされてしまう場合だってあり得ます。
ある程度の覚悟をもって、配信については始めたほうが良いですね。
配信で「異性」にはなれる?
「なりたいものになる」で、異性になりたいと考えている人も、配信がんばってみましょうよ♪
カスタムキャストを使っての配信は、どうしてもスマホが必要になりますが、そのスマホと音声入力用のマイクの間に「ボイスチェンジャー」を挟むことで、男性は女性の、女性は男性の声にチェンジすることが可能です。
ROLAND VT-4 Voice Transformer
ROLAND VT-4 Voice Transformer
価格:¥22,000−
BOSS Vocal Processor VE-20
BOSS Vocal Processor VE-20
価格:¥30,000−
KOKITEAボイスチェンジャー
KOKITEAボイスチェンジャー
価格:¥6,000−
また、機種によっては年齢も大きく変えられるものがあるので、永遠の5才児になりたい方もぜひとも挑戦してみて欲しいです。
けれども・・・「ボイスチェンジャーの声って、機械っぽくて、あからさまに男が女のフリしてるように思われない?」と、踏み止まってしまう人も多いはず。
でも大丈夫です。ネット内でのアバターを利用した「なりたいものになる」ということに関しての考え方は現在とても寛容的で、多くの人はすでにVTuberをはじめとしたアバターを利用した別人格ユーザーの「中の人など気にしない」という考え方で、それらの配信を楽しんでいます。
むしろ、ボイスチェンジャーで発声される声がフェチの人も現れてきたりして、むしろチャンスかも? といった感じですね。
「人の好きなものをみんなで好きになる」こんな素晴らしい時代の扉が、もう開きかけている状態です。
ただ・・・時として、あなたを傷つけてしまう人が現れてしまうことも避けられない現実です。
ネット上の文字チャットで、魔女狩りならぬ「ネカマ狩り」が横行した20年ほど前の時代と比べれば、かなり寛容的にはなっていますが、そのような悪意をもった輩がゼロになったとは言い切れません。
それなりの覚悟で臨むことは、大事かもしれませんね。
一般人とも絡めるものなの?
「なりたいものになる」という目標をもってアバターを作り、それを通してもうひとつの自分の自由を開放しました。
さて、でもそれが「#カスタムキャスト」でくくられた世界の中だけで完結してしまうのでしたら、人によっては目標が達成しきれない人もいると思います。
わかりやすいように、敢えて「一般人」と書きますが、SNSを通してカスタムキャストをはじめ、VTuberやVツイッタラーなど、アバターで別人格を発信している人がいるということすら「知らない」一般人の方が、圧倒的に多いことをわかっておきましょう。
突然ですが、あなたは「カバティ」というスポーツを知っていますか? 名前を聞いたことがある人は多いかもしれません。では、ルールを知ってますか? 試合を見たことはありますか?
インドで発祥した鬼ゴッコ的なスポーツ競技「カバディ」は、競技人口は世界で1,000万人おりますが、日本国内で何人にひとりがキチンとこのスポーツのルールを説明できるでしょう?
カスタムキャストの累計ダウンロード数は、現在で多く見積もっても200万ダウンロード以内です。
伝えたいことは伝わったと思うので先に行きますが、アイコンやプロフィールがそれっぽくない「一般人」の方と関わる際は、たいへん注意が必要です。
それは・・・
相手が自分のことを「別人格ではなく本人そのもの」と思う可能性が99%あるからです。
いくらプロフィールに「カスタムキャスト」だの「VTuber」だの書いてあっても無駄です。人は意味の分からない言葉をスルーする生き物です。たとえそうでなくても、そう考えたほうが安全です。
あとで大きな誤解が生じた時に相手を「知らねぇよ」「読んでねぇよ」「だましたな」と傷つけてしまうことは間違いないですし、それ以上にあなたが傷つくことも間違いないです。
特に、一般人のフォロワーさんと「恋愛関係」に発展してしまったりした場合、究極的に相手を怒らせてしまう可能性が高いので、もし一般人の人と関わりをもちたいのであれば、いったん「本人」が他者からは見ることのできないDMなどで、相手に対して自分の素性をキチンと伝え、理解してもらったうえでお友達や恋人の関係を築いていくことが好ましいですね。
この記事を書き始めたそもそもの理由である「安価でなりたいものになる」という方法についての解説、できていましたでしょうか・・・?
アバターを使用してのコミュニケーションツール・アプリ「カスタムキャスト」についてのアバターの作り方のコツや、配信の際のちょっとした決まり事などは、たくさんの有識者の方たちがブログやTwitter上で公開しているので、そちらを参考にしてみてください。
始めていく段階でたくさんの人と触れ合うことで、お友達が増えることもあるでしょうし、新たな出会いは自分を見つめなおすチャンスにも繋がりますからね。好奇心の赴くまま、どんどん新しい扉を開いてみてください。
テクノロジーの進化は「人間の自由への開放」と書きましたが、カスタムキャストを使用して、自分のなかにあるもうひとりの自分を開放している人は、SNSや配信を見るだけでもたいへん多く存在していることがわかります。
カスタムキャストというアプリは、この点について大成功をおさめたアプリなのではないかと、ワタシは確信しています。
21世紀という時代に入るまで、人間はこの「なりたいものになる」「多様性」という自由に対して、たいへん重い重圧をかけられていました。イギリスなんかでは、男性が男性を好きになるだけで死刑になっていた時代もあったくらいです。
しかし、人間というものは不器用に出来上がっているもので、他人とコミュニケーションをとる際には、その相手専用の「人格」というものを作っていかなければいけません。そうしなければ、円滑に物事が進まなくなってしまうからですね。
それが重なるうちに、人間はどんどん多重人格化していき、いつしか自分の中に、それらの人格とのバランスをとる役目として、本来の自分としてのもうひとりの人格を作り出してしまいます。これがいわゆる心理学でいうところのペルソナの内界的側面「アニマ」「アニムス」といわれるものです。
無形の存在であったアニマやアニムスですが、日々のストレスが重なったりすると、だんだんとアニマ、アニムスは自らに実体化しようとし始めます。それが結局、大幅な整形手術や女装や男装、またはコスプレなどの自分以外のなにかになりたい衝動に駆られる要因になるわけです。
このへんの話はまた別の記事で詳しく書きますが、ワタシが言いたいことは、このようにアバターを使っての別人格形成は、特別すぎる行為ではなく万人が少なからず可能性をもっていることだということです。
むしろ、そのような状態となった自分をキチンと見つめ、なにかしらの行動を起こせる人こそ、ワタシは勇気のある人だと思っています。
ツールはすでに存在するわけですから。あとは、そのアイコンをタップするかしないかだけですね。
では、また別の記事でお会いしましょう!