トヨタAIロボ【2020東京オリンピック・パラリンピック】VRでアスリートの熱気をあなたのもとに!!

トヨタ自動車株式会社は、日本国内の全企業のなかで第1位の売り上げ、そして自動車メーカーとして世界で第3位の販売台数を誇る、従業員36万人が在籍する大企業です。

1933年に自動車製造業として創業し、それから約90年。トヨタ自動車はクルマの製造・販売だけでなく、住宅建設販売やお金に関する金融事業、そしてエネルギー事業と幅広く事業を展開しています。

近年では自動運転車の研究と開発が日本中から注目されていて、2018年10月に交わされた通信機器大手ソフトバンクとの自動運転車開発での事業提携はたいへん大きなニュースとなりました。

そんな、日本経済の背骨ともいえるトヨタ自動車は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに対しても国一番の大企業として全面的に協力をしてくれています。

今回の記事は、そのようなトヨタ自動車の東京オリンピック・パラリンピックに対する事業の一部を紹介します。

東京2020を盛り上げるパートナーロボット

トヨタ自動車は『人の活動を支え、人と共生する』をコンセプトに、2004年頃より身体の不自由な方や高齢の方を支援するパートナーロボットの開発に取り組んできました。

その技術を活かして、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックではさまざまなパートナーロボットが、会場周辺だけでなく日本全国で活躍していきます。

それでは、その一部をご紹介しましょう。

東京2020マスコットロボット ミライトワ&ソメイティ

東京2020オリンピック・パラリンピックの公式マスコット「ミライトワ」くんと「ソメイティ」ちゃんが、全長50cmほどのAIロボットとして登場しました。

東京2020組織委員会とトヨタ自動車の共同開発により作られたAI搭載のマスコットロボットは、かわいいだけではありません。

この子たちにできることの最大の特徴は「遠距離にいる観客とアスリートをつなぐことができる」ということです。

どのような方法でそれが行われるかというと、ミライトワくんとソメイティちゃんには、遠方と彼らをつなぐもうひとりのパートナーが存在します。

T-HR3 ヒューマノイドロボットと連携

「T-HR3」と名付けられた、男子の心を鷲掴みにするようなかっこいいフォルムのヒューマノイドロボットは、競技に臨むアスリートと、彼らを見守る遠方のファンをつなぐため、会場でスタンバイしています。

遠方の集会場には、地元出身のアスリートを応援するために駆けつけたたくさんのファン。彼らをアスリートとつなげるのはミライトワくんとソメイティちゃんの役目です。

遠方にいるファンの人達は、集会場からミライトワくんたちを使い、オリンピック・パラリンピック会場でスタンバイしているT-HR3さんを操作することができます。

そして、アスリートたちに対して声援を送ったり、チャンスがあればハイタッチや握手もできます。

そして、そのハイタッチや握手の感触はT-HR3さんの腕部にとりつけられたセンサーを通じてミライトワくんに伝達され、ファンの方たちのもとに届きます。つまり「ミライトワくんと握手=アスリートと握手」となるわけですね。

小さなボディに秘められたハイテクノロジー

ちなみに、上で書いたミライトワくんを使ってのT-HR3さんを操作する方法ですが、たいへん簡単でお人形遊びのようにミライトワくんの手足を動かしてあげるだけでOKなのです。

ミライトワくんの動きはそのままT-HR3さんに伝達され、同じ動きをフィードバックしてくれます。

特殊なコントローラーなどを使わないダイレクトなこの操作は、子供やお年寄りの方でもラクに操作することができ、アスリートの方たちとのコミュニケーションを盛り上げてくれますね。

また、ミライトワくんはAI・人工知能も搭載。

頭部についているカメラから目の前にいる人の表情を識別して感情を読み取り、それに対してのリアクションをおこなったりもできます。

さらには小型関節ユニットが全身に多数装着されていて、ロボットながらとても柔らかい動きを再現してくれます。

小さなボディのなかに、たくさんのハイテク技術が詰め込まれているんですね。

まるで現実のアバター! すごいよT-HR3さん

先程はパートナーロボットのミライトワくんとソメイティちゃんの補佐役として紹介したT-HR3さんですが、彼のもつポテンシャルはその範囲ではおさまりません。

もともと下半身や足が不自由な障害者の方のために開発されていたT-HR3さんは、そのような障害者の方々の「もうひとつのカラダ」となり、さまざまな動作を行えるよう設計されています。

上の項目では、T-HR3さんを操作することにミライトワくんを使用することを書きましたが、仮想現実・VR技術を利用して操作することも可能です。

VRヘッドセットと、背中から背負うようなカタチとなる腕部のセンサーコントローラーを使用し、ユーザーは手や指だけでなく、上半身のひねりや傾き、首の動きまでT-HR3さんに伝達させることができます。

この技術を利用すれば、障害者の方が自宅にいながら遠方の職場や工場などで作業をすることができます。また、機動性が向上すれば、野球やバスケットボールといったスポーツにも挑戦できるようになるでしょう。

それ以外の使い方として空気汚染などで危険区域となった場所での精密作業も可能となりますね。

T-HR3さんにはたくさんの可能性が詰まっています。

早くホンダ技研工業のロボット「ASIMO(アシモ)」さんのように、かわいい愛称がほしいところですね。

今回ご紹介したトヨタ自動車の2020東京オリンピック・パラリンピックで使用されるロボットはまだほんの一部です。

トヨタ自動車は、今回のオリンピック・パラリンピックを「史上最もイノベーティブ(革新的)な大会」とすることを目標に掲げ、さまざまな未来テクノロジーを提供する予定です。

見てください、上の画像右下の小さな自動運転車は、やり投げや砲丸投げでの投擲物(とうてきぶつ)の回収用ロボットなんですよ♪ デザインが、開発中の自動運転ライドシェアカー「e-pallet(イー・パレット)」の子供みたいでとってもかわいいんです。

トヨタはこのようなデザインの統一性からもわかるように、全社一丸となって今回のオリンピック・パラリンピックで世界へ向けてのアピールをおこなっています。とてもたのもしいことですね。

最後に、これらロボットを統括するトヨタ自動車事業内部「未来創生センター」の古賀伸彦センター長さんの言葉を紹介して終わりにしたいと思います。

『移動』は、人やモノが実際に動く『物理的な移動』だけではなく、アバターやエージェントなどを介し、自分の一部分もしくは全体を仮想的に遠隔地に移動させる『ヴァーチャルな移動』、さらに移動による新たな体験や出会いから生まれる人の気持ちの動き“moved”、すなわち『感動』も移動だと考えます。

トヨタ自動車
未来創生センター長
古賀伸彦

この言葉は、トヨタ自動車がすでに企業用VRの市場に乗り出していることを表していますね。

ますますわたしたちを楽しくさせてくれるトヨタ自動車の技術。これからも見守っていきましょう!