e-Palette:トヨタ自動車「東京オリンピック・パラリンピック」に3,000台のモビリティ車両を提供!!

当ブログ「シンギュラリティで待ってます。」では、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて発表される様々な新テクノロジーを紹介しています。

この記事では「トヨタ自動車」から発表された東京オリンピック・パラリンピックの会場および周辺施設において使用されるさまざまな新テクノロジーを紹介します。

今回紹介する企業であるトヨタ自動車は2019年3月期決算(2018年4月~2019年3月までの総決算)で、日本企業初の30兆円を突破しました。

名実ともに日本経済の背骨ともいえるトヨタ自動車は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに対しても国一番の大企業として全面的に協力をしてくれています。

ICO・IPOと手を組んだトヨタ自動車

トヨタ自動車は、オリンピックの国際委員会である「IOC」とパラリンピックの国際委員会である「IPC」の両方と、2017年〜2024年の8年間「車両・モビリティサービス・移動支援ロボット」においてのパートナーシップを締結しています。

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックにおいても、さまざまな車両、モビリティサービスを提供していく予定です。

ちょっと聞き慣れない言葉が出てきましたね・・・

モビリティサービスとはいったいどのようなものでしょう?

モビリティサービスとは?

モビリティサービスとは、マイカーのようなクルマの個人利用ではなく、何人かで1台のクルマを所有するカーシェアリングなど、所有から利用へと普及させていく概念です。

トヨタは国内で先行して「Times Car PLUS」に車両提供、業務提携を行っており、モビリティサービスの普及に邁進しています。

e-Palleteは空間を自由に使える自動運転バス

トヨタ自動車が「東京オリンピック・パラリンピック2020」に提供するモビリティ車両の第1弾として紹介したいのが、レベル4(特定エリアでの完全自動運転)が可能な、運転席の存在しない自動運転EVバスである「e-Palette(イー・パレット)」です。

ガソリンを使用しない完全電動化の小型バスである「e-Pallete(イー・パレット)」は、オリンピック・パラリンピックにおいて、選手村内での移動に利用される予定です。

e-Palleteのスマートコンセプト

自動運転EVバス「イー・パレット」のコンセプトはたいへんスマートなものです。

自動運転でかつ運転席の存在しない車内は、自由にカスタマイズが可能。

「移動+なにか」を同時に行うことが可能というわけです。

例えばイー・パレットの内装を「レストラン」にしたとします。

デートのときなど、イー・パレットの移動レストランに乗り込めば、ランチをしながら移動をすることができ、ランチを食べ終わる頃には次の目的に到着・・・これまでよりも、時間を有効に活用することができます。

また、キャンピングカーで寝ることは可能ですが、ドライバーが就寝中の移動は不可能ですよね。

ですが、イー・パレットはそれを可能にしてくれます。

クルマでの移動中だというのに、本来ならばドライバーの役割をしなくてはいけないところをイー・パレットであれば車内に置かれたベッドの中で会社に着くまでゆっくり寝たり、ゴロゴロしたりできます。

移動中くらいゆっくりさせてよ・・・と思うかもしれませんが、イー・パレットの内部をオフィスにして、営業先での書類整理なども可能です。

なんにせよ、これまでクルマでの移動時間というのは「運転」という集中しなくてはいけない作業があったため、それ以外の作業はできない状態でしたが、イー・パレットならばそれが可能。その削減できた時間は、早く家に帰れるというものです。

経営理念「研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし」

トヨタ自動車の経営理念のひとつに「研究と想像に心を致し、常に時流に先んずべし」とあります。

自動運転車の開発というと、どうしてもドライバーを人からAI・人工知能に変えるにはどうしたらよいものか? といったような目先の部分にとらわれがちですが、トヨタ自動車は自動運転車が普及を始めてからの世界をすでに見据えて、有効的な活用方法を模索しています。

先行して、中国の自動車メーカー「百度(バイドゥ)」などは、自動運転車バスの完成を終わらせていますが、あくまでコンセプトは現状のマイクロバスを自動運転化させただけのもの。

トヨタ自動車は、さらにその先のビジョンをもっているということですね。

人工知能搭載 TOYOTA Concept-愛i

次に紹介するのは、東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる臨海地区においてデモンストレーションを行う予定の、「TOYOTA Concept-愛i(トヨタ・コンセプト・アイ)」シリーズです。

2017年に行われた「東京モーターショー2017」に出展され、世界的に話題となった未来的コンセプトカーが、東京オリンピック・パラリンピックを観戦しにきた世界中の人々に向けて公開されます。

「人工知能により、人を理解するパートナーとして、新しい時代の愛車となること目指す」と銘打たれたトヨタ・コンセプト・アイですが、いったいどのような機能が搭載されているのでしょう。

TOYOTA Concept-愛iの機能

まだ、ほんの一部ですがトヨタ・コンセプト・アイの機能をご紹介します。

ドライバーの趣味嗜好を理解する

車内での、ドライバーや利用者同士の会話をAIが聴き取り、そのなかで注目されるキーワードからインターネットに検索をかけて、ニュースや会話をさらに盛り上げる話題などを提供していきます。

ドライバーの感情を理解する

AIとの会話の内容や、カメラによる画像認識により、ドライバーの感情や状態を認識します。

それにより、たとえばあまりにも疲れているようであれば、AI自身がドライバーの運転から自動運転に切り替えます。

また、同じように、ストレスが溜まっていたり、少しアタマに血がのぼっているようなときも、乱暴な運転から起こる事故を未然に防ぐため、AIが自動運転に切り替えます。

ドライバーの眠気を覚ましてくれる

上と同じように、会話の内容や画像認識から、ドライバーの眠気が高いときには、AIがエアコンの温度を下げて居眠り運転を防止したり、駐車して眠れるスペースを検索し、そこへの移動を促したりします。

と、このようにドライバーに寄り添って、トヨタ・コンセプト・アイは快適かつ安全な運転を提供してくれます。

お世話好きなトヨタ・コンセプト・アイは乗れば乗るほどドライバーのことを理解していってくれます。

こんな可愛らしいクルマをマイカーとして使えるようになったなら、まさに本当の意味での「愛車」って感じですよね♪

公式車両として「水素エンジン車」も提供

少し、自動運転車やAI・人工知能といったハナシからは逸れますが、未来のガソリンとして現在たいへん注目されている「水素」

水素エンジンの仕組みはとても簡単で、空気中の酸素と、燃料として充填された水素を化学反応させて、電気を起こすというものです。

以前から、開発・研究されていた技術ですが、現在の電気モーターエンジンの性能がたいへん向上したことにより、実用化として踏み出すことができたというわけです。

二酸化炭素を一切排出しない水素エンジンは、エコロジーの視点から見て最高のものでしょう。

現在、利用者が増えているガソリンを使用しない完全電気モーター型のクルマについても、充電する電力というものは、原子力発電や、火力発電により作られているもので、エコロジー的にはあまりよくありません。水素エンジンはその点において大きく優れていますね。

トヨタ自動車は、すでに都内等で利用開始されている水素エンジン搭載バス「SORA(ソラ)」をオリンピック・パラリンピック公式運用バスとして提供。

また、こちらもすでに市販が開始されていますが、セダンカーの「MIRAI(ミライ)」も公式移動用車両として提供します。

ソラとミライの活躍により、水素エンジンカーの普及が早く進むといいですね。

東京オリンピック・パラリンピックは世界中からたくさんの選手、トレーナーをはじめ観戦客のみなさんが東京に集まります。

トヨタ自動車は、各会場周辺でこれらのモビリティを、それら東京に集まった外国人の方々に披露し、日本の作る自動車技術の高さを知ってもらうと同時に、販売広告として世界に向けて宣伝を行っていきます。

テレビで海外のニュースを見ていても、さまざまな国でトヨタのクルマが多くの方に利用されているのがわかりますよね。

世界第3位の自動車売上台数をほこるトヨタ自動車は海外でのファンも多く、オリンピック・パラリンピックの観戦に加えて、トヨタの新しい技術を見にくる海外の方も多いことでしょう。

これらモビリティの他にも、トヨタ自動車はロボット技術もオリンピック・パラリンピックに提供する予定です。

みなさん是非とも、競技観戦の際はこれらの新しいテクノロジーにも触れてみてくださいね。