もうアルバイトはいらない??ファミリーマートとTelexistence「ロボット店員でバイト不足解消」VR遠隔操作ロボット「Model-T」【動画あり】

2020年8月現在、日本国内の有効求人倍率は約1.1倍となっています。これは、雇いたい側に対して働きたい側が足りない状態で、近年日本ではこの状態が続いています。

特にサービス業は他と比べて慢性的な人手不足となっており、飲食店や小売店ではオーナー自ら店番を行い、全従業員の誰よりも長時間労働を強いられたりしています。

このように、サービス業において顕著に人手不足が出てしまっている原因は、サービス業全体が他の業種に比べて時給が低いことにあります。

サービス業においての時給設定は、第2次世界大戦後のGHQによるものが大きいのですが、本来これはサービス業に従事する者が、顧客ひとりから貰える「チップ」いわゆる「心づけ」を含めての金額設定だったこともあり、それ故に「チップ文化」がない日本においては、他の業種に比べてワンランク下がったものとなってしまいました。

時給が低いことに加えて、サービス業のうち、特にコンビニエンスストアなどは「接客」というかなり高等なスキルを使用しつつ、店頭での小売りだけでなく、宅配便の受付や行政サービス、更には調理までしなければならず、いち従業員が行わなければいけない仕事量の多さや抱えるストレスから大きく敬遠されがちで、なかなか必要人時(時間毎に必要な従業員数)に見合った雇用が行えず、どこの店舗も苦労をしており、なかにはそれが原因で撤退せざるを得ないところなどもあります。

そういった慢性的な「人手不足・アルバイト不足」を補うため、ファミリーマートはTelexistence (テレイグジスタンス)株式会社と共に「ロボット店員」の導入に踏み切りました。

このロボット、かなりカッコいいですよ♪

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もうアルバイトはいらない??ファミリーマートとTelexistence「ロボット店員で人手不足解消」VR遠隔操作ロボット「Model-T」

Telexistence株式会社

2020年8月26日、大手コンビニエンス・チェーン「ファミリーマート」は、ロボティクス・メーカーの「Telexistence(テレイグジスタンス)」と共に、慢性的な人手不足を解消するため、ロボット店員の導入に踏み切りました。

「Telexistence(テレイグジスタンス)株式会社」 は2017年に設立されたロボット企画・設計の会社で、KDDIやJTB、みずほ銀行などと業務提携を行っています。

VR技術を使用した、遠隔でのロボット操作技術を得意としており、今回のファミリーマートとの提携においても、そのジャンルの特性が大きく活かされています。

ファミリーマートの試み

現時点ではまだ試用段階ですが、ファミリーマートはロボット店員を深夜帯から早朝の「商品陳列」の時間帯で使用していこうと考えているようです。

多くの店舗がそうですが、深夜帯といわれる22時~翌4時の時間帯は特に人手不足の時間帯となっており、ほとんどの店舗はこの時間帯をオーナーまたは幹部クラスの店員が、ひとりで1.5~2人分の作業をこなすカタチとなっています。

特に不安視されているのは、この時間帯での犯罪発生率です。

店舗経営のルールとして、深夜営業をするコンビニエンスストアなどの小売店は、防犯に備えどこも従業員2人以上での営業を行っていますが、突然の欠勤などによりそれが満足に行えない場合もあります。

そうなってしまった場合、いわゆる「ワンオペ」と言われる、ひとりでの店舗営業が行われてしまい、そのタイミングが俄然犯罪発生率の増加にも繋がってしまいます。

また同時に、実質2人分の作業量を行わなければいけないことから、従業員への負担も大きく、雇用定着率も下がっていってしまいます。

Telexistenceがファミリーマートのアルバイトスタッフの代わりとして、開発したロボット「Model-T」

Model-Tは、試験段階として東京都豊島区の「ファミリーマートとしまエコミューゼタウン店」 にて初仕事を行いました。

まだ店舗のオモテ側には出してもらえず、飲料用ショーケースのバックヤード側から、飲料ペットボトルを棚に詰め詰めしました。

Model-T

現在、医療現場や工場において。また、手足を欠損した障害者なども肉体労働を行えるように「Augmented Workforce Platform(拡張労働基盤)」というIT技術に注目が集められています。

Telexistenceの新型ロボット「Model-T」もそのひとつで、操作方法はVRによるロボット操作になります。

VRヘッドセットを被り、両手にコントローラーをもった操縦者は、ロボットの見たままの光景をダイレクトにVRで視覚認識でき、ペットボトルをもつ→置くなどの作業が、操縦者の動きそのままロボットにフィードバックされます。

Model-Tは、人間に近い動きが可能なようにアームには22の自由度関節を実装。

また、ロボットと操縦者間の映像伝送には「End-to-End遅延」により業界最高水準の50ミリ秒を実現しています。

また、Model-Tはファミリーマートだけでなく、同じくコンビニエンス・チェーン最大手のローソンも導入を進めており、今後コンビニエンスストアでの雇用形態が大きく変わっていくことでしょう。

もうアルバイトはいらない??

ファミリーマートは2022年に向けて全国のうち20店舗にModel-Tを導入していく予定ですが、その期間での費用対効果が大きい場合は、ペースアップも大いに考えているとのことです。

この記事を読んだ方の中には「ITの発展により、また人間の働く場所がなくなる・・・」とお思いの方もいるでしょうが、このシステムのいちばんのポイントは、ロボットの操作が「人間がVRを使用して」というところにあります。

このシステムが一般的に広まったとき、その先にどのような世界が待っているのか?

それは、自宅にいながら「コンビニバイト」が出来る世界です。

アルバイト契約をした店舗からVR機器を借り、お店に出勤しなくても自宅から遠隔でロボットを操作する。そして、決められた量の商品を陳列すればお給料がもらえる。

新しい現代の資格として、撮影用ドローンの操作を行う「ドローン検定」がありますが、このような遠隔操作ロボットの操作についてもスキル獲得によるキャリアアップのチャンスが待っているかもしれませんね!!