VR業界の3大巨頭、FaceBook傘下「Oculus(オキュラス)」台湾のスマートフォンメーカー「HTC」そしてPlay Station VRで猛威を振るう「SONY」
その一角であるOculusが、2020年10月13日付けリリース開始として、最新型のVRヘッドセット「Oculus Quest 2(オキュラス・クエスト2)」の販売を決定しました。
ひとつ前の機種である「Oculus Quest」は、ややユーザーからの期待値が高く、いざ販売・・・となったら、ガッカリなところが散見し、爆発的ヒット・・・とまではいきませんでしたね。
ですが、今回の Oculus Quest 2 は、弐の轍は踏まないとでもいうのでしょうか? かなり現状ユーザーが求めるスペックを抑えてきて、期待通りのニューハードといったところです。
それでは早速Oculus Quest 2 について、公開されている情報を隅から隅まで紹介していきましょう!!
あ・・・読み終えるまでけっこう時間が掛かると思うので、飲み物やお菓子は必須ですよ♪
Oculus Quest 2 スペック紹介
Oculus Questは、Oculus製スタンドアロン型VRヘッドセットの第3世代モデルとなります。
スタンドアロン型というのはPCやゲーム機との接続が不要という意味で、冒頭で述べたVR3大企業である他社の「HTC」や「SONY」製のような、PCやゲーム機を必要とするVR機器とは大きく一線を画しています。
更にはその値段設定が秀逸で、VR機器単体で遊べるのにも関わらず、他のPCやゲーム機を必要とするVR機器に比べて値段がかなりリーズナブルというのも特徴。
それでは、そのスペックについて紹介していきましょう。
Oculus Quest 2
Oculus Quest 2
価格
256GBタイプ ¥49,000-
64GBタイプ ¥37,000-
シリーズ・スペック比較
Go | Quest | Quest 2 | |
---|---|---|---|
発売日 | 2018/5/1 | 2019/5/21 | 2020/10/13 |
カテゴリ | スタンドアロン型 VR視聴用 | スタンドアロン型 VRゲーム用 | スタンドアロン型 VRゲーム用 |
価格 | 32GB:¥19,300- | 64GB:¥49,800- 128GB:¥62,800- | 64GB:¥37,100- 256GB:¥49,200- |
ハードウェア | PC不要 | PC不要 PCと接続可能 | PC不要 PCと接続可能 |
トラッキング | 3DoF | 6DoF | 6DoF |
コントローラ | 1本 | 2本 | 2本 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 821 | Qualcomm Snapdragon 835 | Qualcomm Snapdragon XR2 |
GPU | Adreno 530 | Adreno 540 | - |
RAM | 3GB | 4GB | 6GB |
ストレージ | 32GB 64GB | 64GB 128GB | 64GB 256GB |
ディスプレイ | LCDディスプレイ 1,280×1,440pix 60Hz、 | OLEDディスプレイ 1,440×1,600pix 72Hz | LCDディスプレイ 1,832×1,920pix 72Hz ※今後のアップデートで90Hzに対応 |
メガネの着用 | 可 | 可 | 可 |
オーディオ | ヘッドフォン不要 | ヘッドフォン不要 | ヘッドフォン不要 |
重量 | 468g | 571g | 503g |
バッテリ駆動時間 | 約2時間 | ゲーム:約2時間 動画視聴:約3時間 | ゲーム:約2時間 動画視聴:約3時間 |
充電時間 | 不明 | 約2時間 | 約2.5時間 |
瞳孔間距離調整 | 固定 | 無段階に調整可能 | 58・63・68mm 3段階調整 |
SoC&メモリの強化
System on a chip「SoC」とは、スマートフォンなど小型のデバイスに使用されている集積回路のことで、CPUやメモリ、ビデオチップなどをひとつの回路にまとめたものです。
カンタンにいえば、クルマのエンジンみたいなもので、この性能が良ければ画像が鮮明になり、動画がサクサク動きます。
Oculus Quest 2のSoCは「Qualcomm Snapdragon XR2」が採用されています。
メモリは前機種Oculus Questが4GBだったのに対し6GBに増量されています。1.5倍!!
データを高速で読み書きできる「ストレージ」は64GBか256GBのどちらかが選べます。思い切って多い方を選んだ方が無難な気がしますね♪
Qualcomm Snapdragon XR2 の性能は、前機種Oculus Questと比較して2倍の性能を実現しているといっても過言ではありません。
ぶっちゃけ・・・前機種Oculus Questのグラフィックはかなりチープな感じがしていたので、2になってからはユーザーのみなさんも納得できるグラフィックを楽しめるのではないでしょうか。
ディスプレイの高解像度化
Oculus QuestとOculus Questを比較して、もうひおつ大きな進化として挙げられるのが、ディスプレイの高解像度化です。
前機種Oculus Questは片目あたり1440×1600pixでしたが、Oculus Quest 2は1832×1920pixと、ピクセル数が大幅に50%も増加しています。この数字はOculus社のどの製品よりも秀でていて、まさに最高のスペックといえます。
ですが・・・ディスプレイパネルの種類が、OLEDからLCDに変更されてしまいました。
これを残念に思う人も多いかと思われますが、性能的に下がったのは「輝度」明るさといったところでしょうか。
実際、目の疲れの原因になることから、VR機器を使用するユーザーの多くはディスプレイにあまり明るさを求めていません。
なので、どちらかといえば「VRにとって適当なディスプレイがあてはまった」と考えた方が良いかと思われます。
尚、リフレッシュレートは当面は72Hzですが、今後のアップデートで90Hzに対応予定です。
軽くなりました
前機種Oculus Questと比較して、Oculus Quest 2は、小型・軽量化されているのも評価するべき大きなポイント!!
重量は前機種Oculus Questが571gなのに対してOculus Quest 2 は503gへと約10%軽量化されています。
ストラップも改良され、以前より伸縮性が増し柔らかくなりました。
それによって大幅に装着性が向上。頭のサイズが大きな人には、かなり助かる仕様なのではないでしょうか?
同梱内容をチェック!! PCとの接続をしたい場合は・・・?
Oculus Quest 2 のパッケージに入っているのは、本体の他に、Touchコントローラ×2、電源アダプタ( USB Type-C )、充電ケーブル、眼鏡用スペーサー、単3乾電池×2、リファレンスガイド、安全および保証ガイド。
また、Oculus Quest 2はパソコンに接続してOculus Rift/Rift S用VRコンテンツをプレイすることが可能なのです。
その際に必要となる、公式販売されている推奨ケーブル「Oculus Linkヘッドセットケーブル」は別売となります。
コレについては必要のないユーザーもいるので、この対応はありがたいですね♪
使い勝手の良さがグレードアップ・・・?
Oculus QuestがOculus Quest 2 にバージョンアップして、変わったのはなにもスペック面だけではありません。
ライバル会社である「HTC」が、かなりユーザーフレンドリーな特徴をVR機器に組み込んできているのに対して、Oculusはどのような機能を組み込んできているのでしょう?
けっこうこのへんが「Oculusを毛嫌いする人たち」がOculusの機器を好まない理由だったりしますので、キチンと紹介していきましょうね☆ キチンとね!!
IPD 瞳孔間距離調整が「残念」になった
このブログ記事は、なにもOculus Quest 2 をわっしょいわっしょいするだけの記事ではありません。
ダメなところはキチンとダメと言います。
新型になって、ホントにダメになったのがこのポイント。IPD(瞳孔間距離調整)
人間て大人と子供という差だけでなく、ひとそれぞれ「両目の間」の距離って違いますよね?
VR機器の両目のディスプレイの間の距離と、それを被る人間の両目の間の距離がうまく合わないとき、なにが起こるかというと「VR酔い」です。
表示されている物体の距離が、データ上と体感で差異が出来てしまい、使用者の三半規管を狂わせ乗り物酔いと同じような感覚に陥らせます。
前機種Oculus Questでは、IPD(瞳孔間距離)の調整機構がスライダーで「無段階」で調整できたのに対し、新型Oculus Quest 2 は、58、63、68mmの3段階にしか変えられない仕様となってしまいました。
もちろんこのサイズにピタっと合う人なら構わないのですが、5mm間隔って・・・けっこう大きいです。
Oculus Questのとき、これがビタっと合っていて、とても快適なプレーを楽しむことが出来た身としては、いささか不安なところはありますね。
更には、この調整がヘッドセットを被ったまま出来ないというのも「ヤバい」です。
数年前に発売されたライバル会社「HTC」のフラッグシップ機種「HTC-vive」はもちろんそのへんは抑えていて、ユーザーからの評価もとても高いです。
この点はOculus Quest 2 のガッカリポイントとして、かなり大きいですね。
前機種のアクセサリーが使えない
もうひとつの変更点であり、もうひとつのガッカリポイントが「イヤフォン端子」です。
前機種Oculus Questは左右両側面にイヤフォン端子がありました。
それぞれに左用、右用のイヤフォンを挿すことができたのですが、Oculus Quest 2は左側面にしかイヤフォン端子がないのです。
ココまで書いて・・・VR未体験者の人だと「それがどうしたの?」って思うかもしれませんが、VR機器を使用するとき、大事なのは「没入感」なんです。
ただでさえ、仮想空間に入り込むのにVRヘッドセットというへんてこりんなメガネのオバケを顔につけてなくてはいけないのに、それ以外のなにかを「付けている」という感覚があるのは、没入感を削ぐ原因となります。
左右両方にイヤフォン端子があったことで、これまでユーザーはイヤフォンの線を顔に対して「外側」に置くことができ、イヤフォンのコードがカラダに触れる、イコール「没入感を削がれる」ということを回避することが出来ていました。
が・・・片方にしかイヤフォンジャックがないと、どうしたってコードが首の前か後ろに垂れることになります。
そのコードがプレー中に、予期せぬタイミングでカラダや顏に触れたりするわけですから、これはかなり没入感を削がれる結果を生むわけで・・・
また、同時に前機種Oculus Questで使用できた「Oculus Questインナーイヤー型ヘッドホン」が使えなくなるというのも、そこそこショックですよね。そんなに安いものではないのに・・・
コントローラーはサイコーに良くなりました!!
両手に持って、VR空間のなかで自分の手の動きを、そのままゲーム内に伝達してくれる「Touchコントローラ」
VR用コントローラーのなかでも、使い勝手の良さで高評価を得ている同社の「Oculus Rift」のコントローラーに寄せてくれたのが、なによりも素晴らしいですね♪
特に・・・スティック周りのスペースが前機種Oculus Questのコントローラでは「狭っ!!」と感じていたところがありました。
VRのゲームって、手を大きく振ったりしなければいけない動作が必要になったりするのですが、そのときはやっぱりキチンとコントローラを飛んでいかないように握っていたんですよね。
ですが、Oculus Questのコントローラは、その「ぐっ!!」って握ったときに、押さなくて良いボタンを押してしまいがちな配置になっていて、たびたび「もう!!」になっていました。
今度のコントローラは、そのへんの配慮がされているのか、コントローラを強く握ったときに、ボタンが邪魔をしないような配置になっています。
これはかなり高評価ですよね☆
Oculus Quest 2 欲しくなっちゃうラインナップ紹介!!
さてさて・・・Oculus Quest 2 のスペックについて書いてきましたが、前機種との比較とかいってもこれまでの機種に触ったことがない人にとっては
「ぽかーん( ゚д゚)」な内容でしたよね?
なのでココからは、Oculus Quest 2 が欲しくなっちゃう珠玉のアプリを紹介しまくります!!
嬉しいことにOculus Quest 2 は、ゲーム機あるあるのひとつである「前機種のソフトは遊べません」ではありません!!
既に世界中の多くのプレイヤーが「これちょー楽しい!!」と太鼓判が押されている至極のゲームアプリが大量にあります。
その中から特に「Oculus Quest 2 からVRを始めたい!!」なんて思っているあなたに向けて、ワタシがオススメのものを選ばせてもらいました☆
BEAT SABER
VR機器を買ったらまずやらなきゃいけないのが「BEAT SABER」です。
世の中には2つの人種がいて、ひとつはBEAT SABERが出来る人たち。そしてもうひとつはBEAT SABERのできない人たちと区分されているほど(個人的な見解です)
VRでゲームができることの喜びを、感じることができる最高のゲーム。それがBEAT SABER!!
ジャンルで言うと「リズム・アクションゲーム」
目の前から迫り来る2色のブロックを、流れる音楽のリズムに合わせ、両手に持った2色のライトサーベルで決められた方向にぶった切っていく爽快アクションです☆
VRゲーム屈指の神ゲー!!
ワタシ個人のハナシになってしまうのですが、実はワタシ「音ゲー」興味ナッシングなのです。
そもそも音楽やダンスとかにあまり興味がなくて、友達に誘われてもちょこっとやって「うん、もういいよ☆」と、終わりにしてました。
聴くのはいいのですけど、音楽に「ノる」とかよくわかんないんですよね。
そういうこともあって、この記事を書くために BEAT SABER をけっこうイヤイヤ始めてみたわけなのですが・・・
このゲームは音ゲーでもあるのですが、スポーツゲームでもあるんですよ!
まるで遠くから飛んでくるボールを打ち返すような感じです。テニスみたいな感じかな?
でも、ただそういったボールを打ち返すだけではなく、カッコいい音楽にノってそれをやるわけです。いつの間にかカラダを揺らしてリズムをとってたりして、ワタシはこれで初めて音楽に「ノる」というのがわかった気がします。
あと、さすがVRゲームだけあって自由度が高いのも◎ですね!
ひとまずライトセイバーが矢印に触れればOKなので、切る時のポーズをいろいろ凝ってみたり、自分なりのスタイルでプレイできるのも神ゲーの証です。
そしてなにより・・・
ひとまず両手を振ることができれば出来てしまうゲームなので、狭い空間でもプレイが可能ということ。
ただし和室でのプレイは危険です!
襖(ふすま)や障子(しょうじ)って、なんであんなカンタンに破けるんですか??
向かってくるブロックを切るというアクションが、テニスや卓球といった球技っぽい感覚があって、そのへんの爽快感が上乗せされるんですよね。ボタンぽちぽち押すリズムゲームとは一味も二味も違います。
特にスタンドアロン型のVR機器でプレーするBEAT SABERは最高!!
VRヘッドセットから伸びた「コード」が存在しない環境・・・いわゆるフリーダムな状態でのプレーは、解放感も増してプレーするごとにあなたに絶頂を覚えさせること間違いなしですね♪
是非ともプレーしてほしい一本です。
SUPER HOT VR
他のVRハードでも人気の「SUPER HOT VR(スーパー・ホットVR)」ですが、パブリッシャー自ら「Quest版が一番サイコー」とお墨付きをくれたベストバージョンです!!
内容は、迫り来る敵をパンチや銃でやっつけていくものなのですが、最大の特徴は「自分が動いているときだけ時間が進む」ということです。「ダルマさんが転んだ」の逆って感じ??
オキュラス・クエストのセンサーがある「アタマ」や「手」をピタッと止めれば、敵は移動しているときや攻撃しているときだけでなく、倒されて吹っ飛んでいるときもピタ!って止まります。
アクション映画のなかでヒーローが大勢に囲まれても、飛んでくる拳銃の弾をすり抜けて敵を倒していくのがあるじゃないですか。気分はまさにアレなんです!
肉食系ではないアタマを使うクールなアクション!!
反射神経が必要なアクションゲームっぽいと思うかもしれませんが、その「自分が動いているときだけ時間が進む」という要素が、逆にアタマをすごく使わせるんです!
ひとまず囲まれたらピタ!っと止まって周りの様子をアタマを動かさないように目の動きだけで確認して「どいつから倒していこうかしら?」と考えます。
次はその計画通り進めようと動き始めるのですが、思わぬところから弾が飛んでくるのでそれに反応して避けるのではなくピタ! またそこで「どうしよう??」と考えるのですよ。
うまい人ならあまり止まらずサクサクと・・・まるでスローモーションの世界にいるかのように進めていくのですが、ワタシはまだまだ不慣れなのかピタピタしまくりです。絶対プレイ中の姿を人に見られたくないですね!
リアルでも強くなれちゃうかも??
ひとつだけ難を言うと、ホントに疲れるゲームです。
飛んでくる弾を、アタマを低くして避けたりしていると、気付けば部屋の中をけっこう移動していたりしますし、なにより疲れるのが「パンチ」です。
けっこう早く「シュッ!」って感じで手を前に出さないと、ただ手を前に出しただけと判別されてしまって「ちょっと待って下さいよ~」みたいになります。
それなので、パンチを連続でやってるとかなり腕がパンパンになりますね・・・
それだけ動くゲームなので、他の機械と接続するためのケーブルがないオキュラス・クエストなら思う存分動けるって感じでサイコーです!!
Virtual Virtual Reality
2018年5月にリリースされ、これより後にもなかなか良いVRゲームは出ているのですが、まだこれを完全に超え切っているゲームは出ていないかな? といわれるほどの神ゲーのひとつです。
特に、このゲームはパズル+アクション+シューティングといったさまざまなゲームジャンルの要素が組み合わさっているものなのですが、それらのジャンルのものと個別に比較してもまだこちらが勝っているという感じです。
ユーザーが実際にOculus QuestのVRヘッドセットをかぶり、ゲームを始めると・・・またゲームの中でもVRヘッドセットをかぶり、VRのなかからさらにVRの世界に!?
このようなとても不思議な感覚は、このゲームでしか味わえない快感ですね。
VRゲームのひとつの方向性を決めた一本
バーチャル・バーチャル・リアリティをおすすめするにあたって特筆していえることは、「ほとんどVR酔いが起きない」と、いうことです。
オキュラス・ゴーにはすでに数多くのゲームアプリが存在しますが、アクションだのシューティングだの、なにが辛いってVR酔いをしてしまうことです。
バーチャル・バーチャル・リアリティは、その点をすごく丁寧に扱っていて、きっとほんの何フレームとかの調整なのでしょうが、ユーザーにVR酔いをさせないような工夫が随所に凝らされています。
こういった理由もあり、Oculus Rift 2 を購入して最初にやるゲームアプリは是非ともバーチャル・バーチャル・リアリティにしてみてほしいですね!
東京クロノス
メイド・イン・ジャパンのVRアドベンチャーゲームの代表作。それこそが「東京クロノス」です。
洋ゲーにはない、和ゲーだからにこそある日本の空気をVR空間のなかでも体験できますよ!!
純粋で且つ奥が深いアドベンチャーゲーム
「アドベンチャーゲームってなに?」と思う人も多いかもしれませんが、太古の昔・・・まだ、世の中にPCというものが一般化する前の時代ですね。そのころのPCゲームは多くのアドベンチャーゲームが占めていました。
シーンや場面ごとにキャラクターと会話をしてヒントを得たり、その場所にあるなにかを動かして謎を解いたり。アドベンチャーゲームを簡単に説明するなら、戦闘のないRPGみたいなもの? が一番わかりやすいのかもしれません。
そんなPCゲームの黎明期を支えていたアドベンチャーゲームが衰退してしまった理由は意外とシンプルで、あとから出てきたRPGがオモシロすぎてそちらにユーザーがみんな流れていってしまったことが原因です。
RPGを「映画」にたとえるとするならば、アドベンチャーゲームは「小説」ですね。
ユーザーの想像力を無限大に広げてくれるアドベンチャーゲームは、小説のようにどんな時代でも必ず誰かに受け入れられるもの。
東京クロノスは、アドベンチャーゲームの本質に迫りつつ、VRの世界の中で表現を爆発させています。
2019年上半期の日本国内でのセールスNo.1に輝いた東京クロノスは、人生で一度もアドベンチャーゲームというものに触れたことのない人にこそおすすめです。
Wander
ここからちょっとだけ、ゲームではないアプリを紹介していきます。
せっかくのVR機器。Oculus Quest 2 を、ゲームだけに使うなんて勿体ない!!
VRユーザーに「Oculus Questの神アプリを3つあげてみて?」と質問すれば、全員その3つのなかに入れると思われるほど神がかったアプリ・・・それが「Wander(ワンダー)」です。
内容を1行で説明すると、
「Google(グーグル)ストリートビューをVRで見られる」
というもので、ワタシはそれを聞いただけで最初ゾクゾクしちゃいました。
なにせ、グーグル・ストリートビューは世界のほとんどの道から見た画像を集めいていて、軍事関係や研究施設の近辺以外は、エベレストやキリマンジャロの山頂まで行けてしまうほどの徹底ぶり!
つまり地球全体がオキュラス・ゴーのなかにあるわけで、好きなときに好きな場所へヒョイって行けてしまう、これはもうドラえもんの「どこでもドア」じゃないですか!!
世界中を旅するための足となるUI(ユーザー・インターフェース)もシンプルで使いやすく、日本語には非対応ですけど思ったままの感覚でどこまでも行けます。
とりあえず、もしこれをダウンロードしてみたりしたらな、まずは日本を北海道から沖縄まで縦断してみるというのはどうでしょう?
YouTube VR
ゲーム以外のアプリでオススメなのは皆さんおなじみオンデマンド動画サイトの王様「YouTube(ユー・チューブ)」のVR機向けアプリ「YouTube VR(ユー・チューブ・ブイアール)」!!
名実ともにゴッド・オブ・ゴッド、Oculus Rift 2 で使用できるアプリのどまんなかセンターアプリです。
いまやPCだけでなくスマホでもタブレットでもカーナビでも、携帯ゲーム機なんかでも見られてしまうほど世界的に国民的なアプリが Oculus Rift 2でも楽しめます。
YouTube VR専門のYouTuberも大勢いて、すごい勢いでVR動画は増殖中。すでに100万本は存在するとのことで、一生かかっても見きれない状態になってます。
オススメなのは3D180°カメラで撮影された観光スポットのVR動画ですね。
360°の全周型の映像もイイのですが、3Dで立体に見える180°動画のほうが臨場感ははるかに上です!!
観ていると・・・動画が5分くらい進んだあたりで完全にその場にいるような没入感になって、スレ違う外人さんに「ハロー」とか言われると、思わず「ハロー」って言い返しちゃいますね。
もうまさに遠くの観光地でも行きたい放題!! ワタシは本当にイイ動画に出会えたときは、ひとまず旅行アプリを起ち上げて旅費を計算し・・・「◯◯万円得しちゃった!」とニヤニヤしています。
それと・・・ワタシのおすすめというわけじゃないですけど、お父さんが好きそうな動画もいっぱいありますよー。
「え? YouTubeってそういうの厳しくないの?」って思うかもしれませんが、ダンスの練習用動画ですよーとか、濡れちゃうからクルマの洗車を水着でしてみましたよーとか、そういう動画じゃありませんよーというタイトルでそういう動画をアップしてPV数を上げようとしている人たちが多いみたいです。
ひとまずそういう動画はPV数が多くてレコメンドにも上がってきやすいので、そういう動画が好きな人は長年積んだ勘で狙い撃ちしてみてください!
ホントは存在しなかったYouTube VR
余談になりますが、YouTubeが Oculus Quest 2で使えること「そんなの普通じゃん?」って思いますよね?
ところが、そもそもOculus製のVR機器にはこのYouTube VRは対応アプリになっていなかったのです。
その理由は、Oculusの親会社であるFacebook(フェイスブック)と、YouTubeのサービスを提供しているGoogle(グーグル)との因果関係にありまして・・・
グーグルもVR技術を研究しているのですが、少しだけフェイスブックに遅れをとっているところがあり、それをやっかんで「YouTube VRはあげない!」ってしてたんです。
ですが月日が経過することでグーグルのやっかみもおさまり、フェイスブックと一緒に「VRを盛り上げていこうよ!」とガッチリ腕を組んだのでありました。
そういうこともあり、YouTube VRがオキュラス・ゴーに対応するというアナウンスが世界中を駆け巡った時にはファンの皆さんは大盛り上がり。さらに、オキュラス・ゴーの売り上げも大きく上がりました。
あるのがあたりまえ・・・なアプリですが、だからこそ神アプリとして長年みなさんに愛されているわけですね。
これから発売!! Oculus Quest 2 ローンチタイトル的ゲームの数々
POPULATION: ONE
Oculus Quest 2 のローンチタイトル的存在であり、FaceBook社が満を持して世界展開する「サバイバル・シューティング」が「POPULATION: ONE」です。
いわゆる 「フォートナイト」や「Apex Legends」「荒野行動」「PUBG」といったタイプのシューティングゲームですね。
キービジュアルを見てもらえばわかるように、プレイヤーはVR空間の中を歩く、走るだけでなく、高所から滑空したり壁や塔につかまって最大同時プレイヤー人数24人とバトルを繰り広げられます。
Oculusの親会社となるFaceBook社的にも、向こう数年においてのVRゲーム最強のビッグタイトルにするべく、かなりのチカラを注いでの開発となっており、ファンからも大きな期待が掛かった一作となっています。
Space Channel 5 VR
25世紀の宇宙テレビ局「スペースチャンネル 5」を舞台に、プレイヤー自身が新人リポーターとなって先輩リポーターである「うらら」と共に事件をリポートしていくリズムアクションゲームです。
実際に体を動かしてダンスしながらプレイを進めていく内容なので、エクササイズ、ダイエットにも最適かも!?
ALTDEUS: Beyond Chronos
Oculus Go、Oculus QuestというふたつのVR機器で、ベストセラーとなったゲーム・タイトル「東京クロノス」に続くクロノスシリーズの第2弾!!
超巨大生物の襲来を受けて人類が地下に逃げ延びた遠未来を舞台に、人型都市防衛兵器マキアを操縦するクロエの物語が描かれます。
アドベンチャーパートと別に、アクションパートがあるのも今作の特徴ですね☆
Kizuna AI – Touch the Beat!
目の前に広がるバーチャル空間で、ちょーカワイイKizuna AIちゃんのパフォーマンスを最前列で楽しむことができます♪
それだけでなく、Kizuna AIちゃんがオリジナル楽曲に載せて飛ばしてくるビートを、両手に持ったペンライトでリズムよく打ち返すことで「見る」だけではなく、実際にライブに「参加」しているような没入感を楽しめるVRリズムゲームです☆
Little Witch Academia VR
アニメ「リトルウィッチアカデミア」がVRゲームに!!
主人公のアッコをはじめとしたキャラクターたちと一緒にホウキで自由に空を飛び、魔法を駆使するレースゲームです。
ファンタジーな世界をホウキにまたがって浮遊する感覚は、なかなかのものですよ☆
Oculus Quest 2
Oculus Quest 2
価格
256GBタイプ ¥49,000-
64GBタイプ ¥37,000-
Oculus Quest 2フィットパック
Oculus Quest 2フィットパック
価格:¥5,300-
Oculus Quest 2 Eliteストラップ バッテリーおよび携帯ケース付き
Oculus Quest 2 Eliteストラップ バッテリーおよび携帯ケース付き
価格:¥17,600-
冒頭でも述べましたVR3大メーカー「Oculus」「HTC」「SONY」の3社ですが、それぞれVRに対しての方向性に差があり、棲み分けが出来ております。
Oculusはその棲み分けのなかでも「お手軽なVR機器でライトに映像・ゲームを楽しんでもらう」という色合いが強かったのですが、ここにきて遂に「ライトに」という言葉を取り除かなければいけないようですね。
Oculus Quest 2のマシンパワーが格段に向上したことで、ワタシたちはスタンドアロン型のVR機器で、かなり重厚なゲームをプレイできる環境を与えてもらえるようになりました。
これまでVR機器の入門として「Oculus Go」があったのですが、むしろそこは無視して初心者の人は他に目もくれずOculus Quest 2を購入することがイチバンかと思われます。
ますます拡大するVR市場、増えるVRユーザー。
まだ「なにもVR機器なんて持っていないよ!!」という人は、2020年が終わるまでに、是非ともOculus Quest 2でVRデビューしてみてください!!
※記事内にて表示された商品価格はおおよその平均価格です。Amazon.comマーケットプレイスごとによるセールや、アメリカドル・中国元などの為替相場の変動により価格は変動する場合があります。予めご了承くださいませ。