
テクノロジカル・シンギュラリティこと技術的特異点。
2045年に訪れようとしているこの人類最大のビッグイベントですが、なぜこのようなことが、この先たった四半世紀のあいだに起ころうとしているのか?
その前に・・・
みなさんお気付きかどうかわかりませんが、すでにシンギュラリティ・・・はじまってます!!
諸説は様々ありますが、第2次VRブームが起こった2017年。
スマートフォンの次の携帯端末として、この先・・・技術発展していくVR技術に再び脚光が浴び、マーケット的にも地盤が作り上げられた2017年を境に
「前特異点・社会的特異点」
と言われるプレ・シンギュラリティは始まっており、みなさんは既に2045年に始まるテクノロジカル・シンギュラリティへと続く動く歩道の上に乗ってしまっているといっても過言ではないでしょう。
ぶっちゃけ・・・この時代で起こる歴史的な事象は、西暦元年から現在まで起こったことを記した歴史書よりも濃い内容のものになります。なにげなく流れているニュースの内容だって、人類史から見ればどれも画期的なものばかり。
みなさん・・・とっても素晴らしい時代に・・・生まれましたね!!
ブログを動画で見ちゃお☆
どうにも文字を読むのは苦手・・・という方は、下の動画を見てしまうのが手っ取り早いかも? ブログと同じ内容が、動画内にて説明されています☆
さて、テクノロジカル・シンギュラリティの原理ですが、ご紹介したい人物がおります。
名前を「レイ・カーツワイル」アメリカの発明家であり未来学者です。
技術的特異点と呼ばれる概念を提唱した人物・・・と言いたいところなのですが、実際のところ技術的特異点については1980年代以前からのSF小説に観られた概念なので、どちらかといえばその理論をまとめて、わかりやすくしてくれた人と言ったほうがイイでしょう。
レイ・カーツワイル博士がテクノロジカル・シンギュラリティの原理として用いたのが「収穫加速の法則」
イノベーションの速度を加速することにより、科学技術は直線グラフ的ではなく指数関数的に・・・はい、眠くなっちゃいますよね?
と、いうわけで「収穫加速の法則」をちょーわかりやすく解説します。
言葉だけでカンタンに言っちゃうと、収穫加速の法則というのは、技術というものは似ている技術と共に成長していき「すごいものが開発できた」から「またすごいものが開発できた」っていう間のスパンは、どんどんどんどん縮んでいくんだぞ!!ってことです。
収穫加速の法則を簡単に説明
例をあげるなら電話。
1876年にフィラデルフィア万国博覧会にグラハム・ベルが電話機を出展したのが、現在の電話機の始まりといわれていますが、
その次に大きな電話機の改革が行われたのは約50年後の1926年。電話は現在のプッシュホン式の元祖ともいえるダイヤル式へと変貌しました。
そこから約40年後の1969年ダイヤル式からプッシュホン式へと移行。
今度はもっと技術改革の間隔が短く20年後の1988年にはISDNデジタル方式へと移行。
続いて約10年後・・・また間隔が半分になりましたね。2000年にはインターネットに特化した回線ADSLの時代となり、同時に携帯電話も普及。
そしてそこから7年後の2007年にはスマートフォンが登場し、ここからは毎年といってイイほどのペースで新技術が生まれていっています。
もうすでに「電話」というジャンルはシンギュラリティを迎えているといってもイイのかもしれませんね。
このように、 収穫加速の法則というのは、技術というものは似ている技術と共に成長していき「すごいものが開発できた」から「またすごいものが開発できた」っていう間のスパンが、どんどんどんどん縮んでいくんだぞ!!ってことです。 2回めです。

収穫加速の法則をちょーー簡単に説明
まだわからないよ・・・という人のために
すっごくわかりやすい例をあげると・・・
みなさん自転車・・・乗れますか?
わたし・・・乗れるんですけど、立ちこぎできないんです。こわくって。
自転車も乗りこなすためには「技術」が必要です。
思い出してほしいのですが、自転車初めて乗ったとき・・・うまく乗れました?
多くの人は初めて乗って、すぐに転んでしまい、とても痛い思いをするのですが・・・
イチバン最初に転んだときって「ああ・・・こんなの乗らなくても、自分の行動範囲だったら・・・歩いていくでも全然だいじょうぶだよなー」なんて半ばあきらめかけたり、場合によっては膝とかにけっこう大き目なケガをしてしまったりして、自転車をなかなか起こして再び練習を始めるまで時間がかかったと思うんです。
でも・・・失敗っていうか・・・転倒するのにも起き上がるのに慣れてきて、最初は起き上がるのに5分とかかかってしまっていたとしても、いつの間にか3秒もかからずに、転んでもまた起き上がって自転車をこげるようになっていたりしますよね。
そして、最終的には全く転ばずに自転車をコントロールできるようになっています。
ちょっと置き換えて考えてほしいのですが
自転車で転んで起き上がろうとしているのがいわゆる「研究・開発の期間」
そして、転ぶことなく安定して自転車に乗っていられるようになるのがシンギュラリティ後の世界。
最終的な技術の到達点に向けて、研究開発の期間というのは、数を重ねるごとにどんどん短くなっていくのです。
自転車もシンギュラリティしている??
ちょっとだけ自転車のことを話すと・・・ 自転車って1813年にドイツのカール・フォン・ドライスっていう人が開発したんですけど・・・
カール・フォン・ドライスさん。オリンピックの競技種目にも選ばれている、アクロバティックな自転車競技BMX・・・自分の考えた自転車が、こんなところまで発展するなんて考えていたのでしょうか?
なんか・・・フリースタイルのBMX? ハンドル持たないでその場で跳ねたりクルクル回ったり・・・これって自転車的にはもう技術的特異点・・・シンギュラリティを超えちゃってますよねw まだ手前だとしたら、この先どうなってくんでしょうね。乗らなくても勝手に走ってくとか? 文字通り自転車ですが。

さて・・・テクノロジカル・シンギュラリティですが、このように収穫加速の法則により、現在あるテクノロジー。特に人工知能・AI技術、仮想現実・VR技術、そしてエネルギー技術が時間と共に加速度的に発展していき・・・ちょっと想像してほしいんですけど。AppleのiPhone、あれって一応現在は1年1回大幅なリニューアルといいますか、新製品が出るじゃないですか?
それが2045年へと近づくにつれて、半年のペースになったり毎月のペースになったり、しまいには毎時間毎に新製品が登場する・・・というように開発のスピードが上がっていくんですよ。
まあもちろん、そんなペースで販売はしないでしょうけど、例えて言うならそれくらい・・・いや、それ以上のペースとなっていきます。
それはもう、現在の科学では予想できない世界。テクノロジカル・シンギュラリティ。
科学技術の向こう側、テクノロジカル・シンギュラリティの先にはなにが待っているのでしょう?
是非ともそれは、みなさんのその目でたしかめてみてください。
未来は楽しいこと いっぱいだからね