
VRライフたのしんでますか?
ワタシのVRライフは、最近はもっぱら先日ブログ内記事で紹介したアプリ「Side Quest(サイド・クエスト)」でVRゲームを漁る日々です。
さすがにちょっと動作は重いのですが、Oculus Questの(オキュラス・クエスト)ようなスタンドアローン型の無線VRヘッドセットでプレイするVRゲームは快適ですね♪ コードがあるのとないのとって、どうしてこんなにも違うのでしょう?
トイレに行きたいときも、これまではVRヘッドセットを外して机の上に置いて・・・からでしたが、今はヒョイとおでこの方に持ち上げて、そのままトイレに座ってます・・・って、ちゃんと手は洗ってますよ!?
今回の記事は、そんな万能すぎるVRヘッドセット「Oculus Quest(オキュラス・クエスト)」が、ますます魅力的になってしまう情報です。

公式エミュレーターが登場!?
あなたは「エミュレーター」というものをご存知でしょうか?
PCやテレビゲーム機のアプリやゲームを、本来であれば使用できない他のPCやゲーム機でも使用できるようにするツールです。
初めて聞いた方だと「それって違法じゃん!?」と、かなりダークなイメージをもつかもしれませんが、ルールとしてエミュレーターを使用する場合は、その使用するアプリやゲームの元となる実物を所有していることが絶対的な使用条件となります。
Nintendo Switch(ニンテンドー・スイッチ)のマリオオデッセイをプレイしたいけれど、どうしてもあの小さなコントローラーが合わないから、エミュレーターを使ってPC上で起動させて、Microsoft(マイクロソフト)のXbox(エックスボックス)コントローラーでプレイする・・・なんてことが出来るというわけですね。はい、これワタシですw ちゃんとマリオオデッセイの実ソフト持ってますよ♪
エミュレーターはこのように、ハードの垣根を超えてアプリやゲームソフトを使用できる便利なツールです。

Oculus Go のエミュレーターをCTOが発表
オキュラス・クエストを製造・販売しているFacebook(フェイスブック)傘下Oculus VR社のCTO、ジョン・カーマックさんは2019年7月24日のTwitter上のツイートで、以下のように述べました。
1/3: Go emulation is coming to Quest later this year, by way of a compatibility layer that makes Quest report as a Go and emulate the Go controller for old apps.
John Carmack
@ID_AA_Carmack
on Twitter
簡単に訳すと、
「オキュラス・クエストで、オキュラス・ゴーのアプリとコントローラーが使用できるエミュレーターを、今年の後半に発表します」
ジョン・カーマック
とのこと。
いやあ、これはもうヤッホー! じゃないですか。
なぜなら、オキュラス・クエストは、サイド・クエストのような非公式アプリを使用しなければ、実質上専用のアプリというのはまだ100本にも満たない状態。
ですが、この公式エミュレーターが登場すれば、オキュラス・ゴーで使える1000本以上の専用アプリが使えてしまうというわけですものね♪ いきなり10倍です!!
そうすると・・・オキュラス・ゴー日本国内でのダウンロード数堂々1位であるのにもかかわらず、オキュラス・クエストではいまだに専用アプリとして登場していない、あの神アプリも公式ルートで使えてしまう・・・というわけですね!!

DMM VR動画プレイヤーがリリースされないわけ
ちなみに・・・なぜ、いまだに日本国内ダウンロード数No.1をほこる神アプリ「DMM VR動画プレイヤー」が、オキュラス・クエストではリリースされていないのか?
それは、簡単に説明すると「順番待ち」です。
FacebookはVR市場において「ハード」であるオキュラス・シリーズのVR機器で大きな占有率を占めていますが、実をいうと「ソフト」の面では圧倒的に弱い状況にあります。
世界的に、VR動画については「YouTube VR」をもつGoogle(グーグル)が、そしてVRゲームについては、オンデマンドゲーム配信プラットフォームの最大手「Steam(スチーム)」をもつValve Corporation(バルブ・コーポレーション)が優位なポジションを築いており、正直なところFacebookはそれらの企業に頼らざるを得ない状況となっています。
ですが、この状況を打ち破るためFacebookは5年ほどの中期計画で、VR限定にはなりますが、Steamに匹敵するゲーム・アプリの配信プラットフォームを確立する計画を進めています。
まあ、それがいわゆる「Oculus Experiences(オキュラス・エクスペリエンス)」または「Oculus Store(オキュラス・ストア)」と呼ばれる、配信プラットフォームなのですね。
さて、Facebookさんとしてはそこにジャカジャカとたくさんアプリ・ゲームを持ってきたいのですが、オキュラス・ゴーが月間で20~50本以上のアプリ・ゲームが増えるのに対して、オキュラス・クエストはよくて毎月10本程度。この差はいったいなんなのでしょう?
その理由は、簡単明快。
オキュラス・ゴーのアプリについては、開発者のみなさんがFacebookに対して「うちのアプリをリリースさせてください」とお願いしているのに対して、オキュラス・クエストはFacebookが開発者のみなさんに対して「そちらのゲームをオキュラス・クエスト用にリリースしてください」と頼んでいるからです。
現状、オキュラス・クエストの出荷台数も多くなり、この状況も徐々に変わってきていると思われますが、PCと接続して使用するVRゲームと比べてかなり機能制限をされてしまうオキュラス・クエスト版でのゲームを製作するのは、ソフトウェア会社もそこそこ渋るところがあります。なにせ「劣化版」を作らなければいけないわけですから。
そこでFacebookがとった処置は、ソフトウェアハウスのみなさまがクエスト用に作ってくれたアプリ・ゲームを「まんべんなくしっかりと」売れるようにリリースしていく方法でした。
ユーザーの使えるお金と時間は限られているわけで、いっぺんにリリースされるゲームが多ければ多いほど、ソフトウェアハウスごとの売り上げと本数は減ってしまうわけで、そこをある程度のラインに維持するため、現在の月に10本くらいしか新作ゲームが出ない状況が生み出されているわけです。
そうなってくると、日本という小さな島国で、世界的にみてそこまでVRユーザーが多くないエリアでしかダウンロードされないような「DMM VR動画プレイヤー」は、優先順位的にもかなり下の方に位置されてしまう・・・と、いうわけですね。
さらに現状Facebookとしてはゲームを集めたい状況なのに対して、動画プレイヤーというのもリリースを遅らせる原因のひとつになっています。
まあ、それも公式エミュレーターのリリースにより万事解決!! 早くリリースしてほしいものです。

まとめといいますか、最後に補足として。
Oculus VR社のCTO、ジョン・カーマックさんは、Twitter上で「多くのオキュラス・ゴー専用ゲームが、クエストと同じ6DoFトラッキングになる」ということも伝えてくれています。
つまり、エミュレーターのサービス開始に合わせて、これまでリリースされていたオキュラス・ゴーのゲーム・アプリがクエストでも使えるようにバージョンアップされるということですね。
2019年末に向けて、ますます目が離せないオキュラス・クエスト。
あとは、本当に誰もが欲しくなるような、キラーコンテンツとなる専用ゲーム・アプリが登場するか? だけですね!
