【東京2020オリンピック・パラリンピック】女子選手のエッチ画像をAI技術で排除!! 「性的・エロな写真はいけません!!」

コロナ禍による無観客開催とはなっていますが、東京2020オリンピック・パラリンピックは、開会式での視聴率50%越えを皮切りに、各メディアを通して大賑わいとなっております。

そのような中、出場している女性アスリートの方たちを悩ませている、重大な問題が。

それは「性的な目的で、写真や映像を撮影されること」

軽量化や、風の抵抗などを考慮して開発された、アスリートたちのユニフォームは生地の面積が少ないものも多く、肌の露出が多いことから、そのような目で見らることもしばしば。

さらにそれを、本人に無断で、性的な目的としてSNSやブログサイトなどに掲載されてしまうのは、明らかに犯罪です。

実際に、今年2021年5月には、京都に住む男性が上記のような目的で女性アスリートの画像を、自身のサイトで無断使用し、警視庁保安課に逮捕されています。

オリンピックの映像からエッチなものは排除!!

東京2020オリンピック・パラリンピックで、国際映像を供給するオリンピック放送サービス「OBS(Olympic Broadcasting Service )」は先日、過剰に性的な意図が感じられる女子選手の映像を排除する意向を示しました。

これまでのオリンピック・パラリンピックの映像や写真においては、かなりズームで寄った選手のアップが映し出されてきたりしていましたが、 東京2020オリンピック・パラリンピックを境に、そのような映像や写真は放送・放映しないということ。

選手たちも、このような「アップ」には、これまでかなり困惑していたようで、放映されている映像が場内の大型ビジョンで映し出されたりする会場では、それが選手にとってのプレッシャーになっていたりしたそうです。

AIが性的と判断される映像や写真をチェック!?

さて、ではオリンピック放送サービス・OBSでは、どのようにしてそれら、性的に見えてしまう映像や画像をチェックしているのでしょう?

ライブ・生放送で世界に向けて競技の映像を放送するオリンピック放送サービス。

会場内には、いくつものカメラを設置し、様々な角度から競技中・演技中の選手を捉えていきます。

また、カメラはそれだけでなく、応援席や、ウォーミングアップ中の選手などにも向けられ、放送を管理するディレクターは、無数にある映像の中から「いまこの映像を使う」という判断をしていかなければいけません。

世界中が注目し、更には「高視聴率」も目指さなければいけない映像を瞬時の判断で選んでいくわけです。これには、相当なスキルと経験が必要となるでしょう。

そして、そこは人間の行う作業であり、もちろんミスもあります。また、映っている選手や、ギャラリーの予想外な行動ということもあり得ます。

そこをサポートするのが、人工知能・AIです。

動画・画像解析に特化したAIは、映像内の人間の動きを解析し「胸のアップ」「お尻のアップ」「お尻をカメラのほうに向けて突き出している」などといった、性的に見えてしまいがちなものが、ライブ映像で映ろうとしていると判断すると、瞬時に他の映像、それも「かなりセーフティ」なものを、数ある映像の中から選び、自動的に切り替えます。

スポーツにエッチを求めるのはゲームの中だけにしましょう

セーフティなものに切り替えることにより起こったハプニング

「胸のアップや突き出したお尻」の映像になりかけると、「かなりセーフティ」な映像へと自動的にAIが切り替えてしまうことから、今回のオリンピックでは時折「なんで、いまこのシーンが映るの?」というハプニングがたびたび起こっています。

7月28日に行われた、女子ホッケーの試合中には、突然画面に会場の観客席と競技場を隔てるフェンスの上を歩く昆虫の姿が映し出されました。

オリンピックの映像には、時折このように屋外会場内に現れる鳥や動物などを映し出すことがありますが、さすがのAIもその映し出した昆虫が「ゴキブリ」とはわからなかったようです。

ネット上のSNSには「オリンピックの映像にゴキブリがアップで映っていた」と多数の書き込みがあり、話題となりました。

クワガタや、カブトムシだったら、少しはマシだったのでしょうけど。

調べていくと、これまで長い間いかに女性アスリートの方たちが、純粋にスポーツを楽しみたいのにも関わらず、一方別の側面からはセクシャルな目で見られることで、屈辱を受けたり、トラウマになったりしていたということがわかりました。

また、このような問題については、オリンピック・パラリンピックという世界最高峰のスポーツ祭典だからこそ取り組めた、というところもあるようです。

言い方を変えれば、オリンピック・パラリンピック以外では、主催者側もメディアも、女性たちを守ろうとはしないという感じでしょうか。

スポーツを興行的、つまり「金銭的」にみた場合、男子と女子では、圧倒的に男子スポーツの方が興行収入を得ることができます。

そのようなことから、スポンサーサイドとしては、女子アスリートに求めるのは、いち選手としてのフィジカルな部分だけでなく、可愛らしさやセクシーさによる集客という部分もあるようです。

「女子でスポーツをしてお金を稼ぎたいなら、それくらい我慢しろ」というのが、スポーツ業界においての暗黙の了解のようで、選手たちもそれを理解してか、涙を呑んでいる一面もあるということでした。

とはいえ、これはスポーツが本来目指すところと大いに食い違っており、間違いであることは確かです。

オリンピック放送サービスに続き、様々なスポーツメディアがこの問題に取り組み、女性アスリートが純粋にスポーツを楽しめる世界が早く来ることを願います。