
仮想現実・VRといえば、映画「レディープレイヤーワン」のように、ゴーグルやヘッドセットを頭にかぶり、両手にコントローラーをもってVR世界にダイブ! が一般的なイメージです。
が、ここ日本ではそういった仮想空間内でのVRと同時に、現実世界に仮想な自分をもちこむVRが流行しています。
いわゆるVTuberを代表とするバーチャルの仮面をかぶったカタチでのコミュニケーション。
世界に誇る日本の文化「アニメ」チックなアバターを身にまとい、多くの人がバーチャルなコミュニケーションを楽しんでいます。
ネット上では「V」を頭文字につけてTwitterでのコミュニケーションをする「バーチャル・ツイッタラー」や、ブログを執筆する「バーチャル・ブロガー」なんてのも日に日に多くなっていますね。
以前、このブログでワタシが記事として取り上げたアプリ「カスタムキャスト」は、そんなVTuberやVツイッタラー御用達のアプリとして大ヒット中。
現在は累計150万ダウンロードを突破し、まだまだその勢いは止まりません。
今回の記事では、そのカスタムキャストを使用してのコミュニケーションに挑んだ、ある女性のお話しを取り上げます。
まあ、その人は・・・ワタシの祖母なのですが。
カスタムキャスト

75歳の挑戦☆カスキャで「なりたいものになる」!!
ワタシの祖母・・・って書くと堅苦しいので「おばーちゃん」と呼ばせてもらいますね。
まあ、実際は「あーちゃん」と呼んでるのですが、ちょっとそれでは文章的にわけわからなくなるので、おばーちゃんでいきます。突然Perfumeのメンバー出てきちゃいますからね・・・
さて、そのおばーちゃんなのですが、実はワタシのブログ記事をちょくちょく読んでいたりします。
今年2019年の春に75歳でスマホデビュー。
LINEでのやりとりを覚えたり、グーグル・マップの使い方を覚えたり、パズドラにハマってみたり、ポケモンGOのために電車で遠くに行ってみたりと、スマホライフをエンジョイしています。
で、インターネット・ブラウジング・アプリの使い方を覚えたおばーちゃんは、それからというものワタシのブログ記事をチェックするようになりました。
朝起きて、おはようの挨拶を交わすと、
「ミキちゃん、ブログ更新したのかい?」と尋ねてくる毎日です。
まあ個人的には身内に読まれているのは恥ずかしいのですが、それとなく文章の的確なアドバイスをしてくれるので、とても助かっていたりします。
で、おばーちゃんは以前ワタシが書いたカスタムキャストの記事を読んだわけでした。
書いてからけっこう日が経つのですが、おばーちゃん的にどうも心に引っ掛かっていたみたいで、つい先日本人の口から、カスタムキャストをやってみたいという言葉が。
理由を聞くと・・・それは、なるほどといったものでした。
おばーちゃんの思い出話

おばーちゃんは1944年生まれ。現在75歳。
趣味はTVドラマ鑑賞とご近所のお友達とのおしゃべり。
毎週定期的にお友達と「女子会」を開いていて、楽しいおしゃべりに花を咲かせているみたいです。
茶道と華道の師範代の資格(?)をもっているみたいで、玄関に表札みたいのが飾ってありますね。
お着物の着付けもできます。ワタシも浴衣を着るときはいつもお願いしちゃってます♪
そんなおばーちゃんですが、第二次世界大戦終戦の1年前に生まれ、東京都で育ちました。
昔は普通だったのかもしれませんが、今では珍しい大家族の次女として生まれ、男兄弟4人と姉妹3人に両親の合計9人が千代田区の一軒家に、ところ狭しと暮らしていたようです。
そんな大所帯なので、数学の教師をしていた一家の大黒柱であるお父さん(ワタシのひいおじいちゃんですね)は、寝る間も惜しんで仕事をしていて、公立の学校で教師をしながら塾の講師のアルバイトもしていたそうです。
そして、おばーちゃんが小学生のころ・・・ひとつの思い出が生まれました。
それは、おばーちゃんがお風呂屋さんに行った時のこと。
下駄箱のところに1枚のポスターが貼ってあり、小さなおばーちゃんはそれに目を奪われました。
「NHKのど自慢大会 出場者募集中」
学校でも人気者で明るい性格のおばーちゃんは歌を唄うのも大好き。
是非ともテレビを通して、全国の人に自分の歌声を聴いてもらえたら・・・と思い、ポスターの脇に置いてあった応募用紙を手に取ると、その日のうちにポストに投函していたのでした。
それからしばらくして、NHKからおばーちゃんの元にお便りが届きました。それはのど自慢大会の予選の案内でした。
まだ本戦に出場できるわけでもないのに、おばーちゃんは大喜びしたそうです。
平日の夕方からの開催でしたので、学校が終わってからNHKに行くことが可能でしたが、ひとつ問題がありました。

それは、小学生以下の児童については保護者の引率が必要だったのです。
お母さん(ワタシのひいおばあちゃんです)に連れていってもらおうにも、予選開催時間の夕方ともなれば、大所帯で大飯食らいの夕御飯を作らなければいけませんから家から出ることはできません。お父さんにいたっては上で書いたように塾講師のアルバイトがあります。
歳が離れている一番上のお兄さんも、それでもまだ20歳未満。NHKの方で定めていた保護者としての基準には合いませんでした。
一緒に行ってくれる保護者の人がいなければ、予選を受けるどころかNHKにも入れません。おばーちゃんは途方に暮れてしまったそうです。せっかく自分の歌声をテレビを通して全国の人に聴いてもらえるチャンスなのに・・・
おばーちゃんは諦めきれず、予選開催当日、学校から帰るとNHKからのお便りをもってひとり、会場まで向かったそうです。「もしかしたら」の可能性にかけて。
しかし、案の定、中には入れてもらえず、おばーちゃんは千代田区のおうちへとぼとぼと帰りました。
その道すがら、おばーちゃんは何度も何度も、歌うはずだった児童唱歌を口ずさんでいたとのことでした。
いまでもときおり、そのときに見た空の色や、街の喧騒などを思い出すそうです。
つまり・・・目標はVキャスター!?
と、おばーちゃんの過去話をしたわけですが、ようするにカスタムキャストを使ってアバターを使用し、おばーちゃんがやりたい目標はズバリ、
「みんなの前で歌を唄う」
ことです。
それも、小学生当時の小さな自分に戻り、歌を唄えたら・・・
それにピッタリなのが「カスタムキャスト」ではないのかな? と、ずーっと心に引っ掛かっていたみたいですね。
そうなってくると、やらなくてはいけないことは、
・カスタムキャストでキャスト(アバター)を作る
・カスタムキャストでの配信の準備(必要アプリのDLなど)
・Twitterで「聴いてくれる人」を呼びこむための告知
と、なってきます。そして、最後に配信ですね。

配信までの道その1・キャスト(アバター)の作成
と、いうことで、早速おばーちゃんにはスマホにカスタムキャストをダウンロードしてもらいました。
・・・今ではアップデートが重なって、かなり容量があるんですね。
おばーちゃん、待ちきれずひとまず寝に入りました。
これから始める人も、最初のダウンロードだけはかなり時間が掛かってしまうので、心しておいてください。
寝る前にダウンロード・・・寝れなくなりますよ?
とはいっても、黒い◯漠や、オーバー◯ットのようなグラフィックがリアルな3Dゲームではないので、あそこまで長くはありません。こっちはさすがにワタシも寝ましたw
まるで人形遊び! やっぱり女子にカスキャは向いてます♪
翌日・・・
おばーちゃんにはカスタムキャストでキャスト(アバター)を作ってもらいました。
ご老人であるおばーちゃんがどこまで、ワタシが介入しなくてもアプリを進められるか知りたかったので、なるべく手出しをしないことにしました。
そすることによって、スマホ初心者の人や、3Dモデルをいじることの初心者の方が陥るポイントが見つかると思ったからです。
大きく引っ掛かったのは以下の点でした。
初心者が陥りやすい? 3つのポイント
「カスタマイズ」アイコンがどこにあるのかわからない

使用頻度の高いものも低いものも同じ大きさのアイコンになってしまっているため、確かにわかりずらいといえるかもしれません。
特に、このアイコンボタンはアプリを始めて一番最初に押すものですし、使用頻度もかなり高いものになりますから、もう少し目立たせても良いかも。
一応チュートリアルに説明はあるのですが、最初の最初に教えられることなので、最後の方を読んでいる頃には忘れていますね・・・
2本指でのキャストの移動表示
カスタマイズ中、全体表示のやり方がわからない

ようするに3Dモデルの向きを変えたり、拡大させたり縮小させたりの操作です。
通常のスマホ操作で1本指で画像などをスクロールさせる「スワイプ」は、スマホを使う人であれば誰でも知っている操作方法でしょうが、カスタムキャストではその操作で3Dモデルの向きを変えることができます。
2本指で画面を押さえ、指の間隔を広げることで3Dモデルの拡大、縮めることで縮小となります。
が、実は2本指でのスワイプにより3Dモデルの移動は知らない人もけっこういたりします。TwitterのTLを見ていると、それに関しての質問をしている人がけっこういたりしましたね。
是非とも大型のアップデートがある際などは、この3Dモデルの操作方法だけでも別のチュートリアルで教えてもらえるようになると、初心者の人たちにはありがたいかもしれませんね。
また、ボタンひとつで3Dモデルの全体像を見られるのは緑色の「確認」ボタンです。
カスタマイズ→ドレスパーツ選びでの初心者が陥りやすいポイント
さて・・・
そんなこんなで、おばーちゃんのキャストがひとり完成しました。
所要時間は約30分。
いちばん時間が掛かったのは「髪型・髪の色」の決定と「お洋服選び」
操作が難しくて時間が掛かった・・・とかではなく、着せ替え人形遊びにハマっていました。
それと、これもまた「これから始める」ユーザー向けの注意点なのですが、洋服を選ぶ方法で「コスチュームセットから選ぶ」という方法があります。
いわゆる上から下までのコーディネイトセットを、一気に試着できる方法なのですが、これをやっているとひとつ「バグ」に出くわします。
それは「ギャラクシーV.Cセット」を試着した際に起こるのですが、その後ちがうセットを試す際、他のセットであれば上から下まで全交換になるのですが、ギャラクシーV.Cセットの場合のみ、上着を着たまま次のセットに交換されてしまいます。
その場合だけ、ちょっと面倒ですが帽子やトップス、ボトムスといったカテゴリーごとのアイコンの並んだ列の一番右にある「背中」のカテゴリーを選んでください。そこで「無し」のボタンを押せば、着たままの上着を脱ぐことができます。
おばーちゃんのキャストを紹介☆
では、ここで完成したおばーちゃんのキャストを紹介します。
名前は「ユカ」ちゃん。
・・・やりこんでいる人ならわかるでしょうが、デフォルトの無垢ちゃんから実はそう対していじっていません。
正直なところ、目のサイズとか位置とか、おばーちゃんバンバン飛ばしていましたw

どことなくセンスがやっぱり「昭和」な雰囲気は漂ってきますね。素朴な中に愛らしさを感じさせます。
着ている洋服は、小学生の頃の自分をイメージしたのでしょうか?
と、思い本人に聞いてみたら・・・
ホントはワタシにピンク系の服を着てもらいたいのですが、着てくれないので、ユカちゃんはピンク尽くしにしたとのこと。
おばーちゃん、ごめん・・・
どうしてもピンクは抵抗あるの・・・

さて、キャストは完成しましたが、カスタムキャストを使って「なりたいものになる」ことには、まだまだ準備が足りません。
おばーちゃん、カスタムキャストをいじっているうちに、指の動きが感覚を思い出したのか「パズドラがやりたい」を連呼。今日はもうカスタムキャスト関連は終了とのことです。
現在、高齢者の人たちのあいだでは「ポケモンGO」が流行していますが、ポケGOの操作ができるのであれば、カスタムキャストの操作にも短期間で慣れると思います。
ワタシは以前のカスタムキャストの記事では「男性が女性に、女性が男性に」といった「なりたいものになる」にスポットを充てて書いていましたが、今回はどちらかといえば「若返る」といった方向になりますよね。
配信までいかなくとも、カスタムキャストのバーチャルの力を借りて、高齢者の人たちも大いに若返りの感覚を味わえると思います。
さて、今回の記事「カスタムキャスト:75歳おばーちゃんが挑戦!!」は今回だけで終わりではありません。
次回は「Twitterの登録とお友達を作る」編を紹介しようと思います。
コミュ力のたいへん強いワタシのおばーちゃんですが、ツイッター上でもその敏腕を発揮できるのか?
次の記事でお会いしましょう♪
9月3日追記

ゆかちゃんTwitterアカウントを獲得しました!
あ・・・ヘッダーがまだ作られてませんでしたね・・・教えてあげないと・・・
TV好きのおばーちゃん。さっそく菅田将暉さんをフォローしていましたw
9月5日から佐渡ヶ島へ旅行に行くので、写真をいっぱいツイートすると張り切っています。
よろしかったら覗いてみてください・・・♪
