Amazon LunaとGoogle Stadia比較検証 ストリーミングゲームサービスは日本で普及するのか!?

ゲームはすでにストリーミングの時代へ。

YouTubeをはじめ、NETFLIXやAmazon Primeといった月額課金制の動画ストリーミングサービスが、すっかり地上波テレビに代わって、ワタシたちの余暇生活、娯楽の一部となりました。

それに続き、同じく月額課金制で「テレビゲーム」が楽しめる時代が本格的に始まっています。

代表的なものはGoogleの「Stadia」SONYの「Play Station Now」Microsoftの「Project xCloud」といったところでしょうか。

そこに新たにAmazonがLunaというストリーミングゲームサービスを開始します。

ストリーミングゲームサービスについて簡単に説明

とはいえ、まだまだ本格的に世間一般には入り込んできていないストリーミングゲームサービス。

馴染みのないジャンルですので、ホントに簡単に説明しますね。

ストリーミングゲームサービスは「特定のハードを必要としないゲームサービス」というのがいちばんわかりやすい言葉だと思います。

元来、テレビゲームというのは、それを遊ぶための「ハード」が必要でした。

スマートフォンであったり、Play StationやSwitchといったゲーム機であったり、PCであったり。

ストリーミングゲームサービスは、配信サービスを行っている会社と契約さえすれば、使用するハードは選びません。

配信サービスに対応している機器であれば、スマホであれ、ゲーム機であれ、PCであれ。あらゆるプラットフォームで同等のサービスが受けられるのです。

なので、今後ゲーム機というのは「いかに安価で、多くのストリーミングゲームサービスに対応するか?」という部分が重要になってくると思われます。

Amazon Luna とは?

Google、Microsoft、Sonyに続きAmazon がストリーミングゲームサービス「Luna」を発表しました。

AmazonのLunaは月額課金制のクラウドストリーミング形式のゲームサービスです。

Amazonの所有する強力なクラウド・システム「AWSクラウド」を使用し、ハイエンドなゲームをゲーム機やスマホ、PCなど特定の機種に依存することなく、どこからでも楽しめるサービスです。

Twitch と連動 1クリックでゲームを遊べる!!

ゲーム業界が再興した要因のひとつに「ゲーム実況動画」の配信があります。

世界中のプレイヤーが、自分の華麗なプレイや、ちょっと間抜けで笑えるプレイを動画配信する文化が世界規模で人気を博し、映画やドラマと同じくらい動画の人気ジャンルとして確立しました。

Amazonは「Twitch」というゲーム動画に特化した動画配信サービスを傘下としてもっており、こちらも世界的に人気を博しています。

Amazonは、ストリーミングゲームサービス「Luna」と「Twitch」を完全連携。

Twitchのゲーム動画を観ていて「このゲームをプレイしたい!!」と思ったら、ワンクリックでそのゲームがすぐに遊べるようになっています。

これはかなり嬉しいサービスですよね♪

コントローラーが画期的!!

Amazon Lunaは、サービスを契約さえすればストリーミングゲームサービスではあたりまえの「特定のハードを選ばない」という環境で遊べ、そのハード毎のコントローラーを使用すれば良いのですが・・・

Amazon Lunaは、独自開発したコントローラーをオプションで用意しています。

このコントローラーが、実は実はでちょー優れもの!!

ストリーミングゲームサービスの最大の欠点は「遅延」業界用語で「レイテンシ」です。

クラウド内でゲームのプログラムを走らせている都合上、通信速度によりコントローラーから送られる操作信号に対してのフィードバックが若干遅れることが多々あるストリーミングゲームサービスですが、Amazon Lunaが提供するコントローラーはその弱点を克服しました。

通常であれば、Bluetoothなどの接続によりハードとリンクするコントローラー。

それをAmazonはコントローラーとWi-Fiを接続し、直接AWSクラウドへと信号を送るというもの。

Amazonによれば、専用のコントローラを導入することで、20から30msのレイテンシ削減が見込めるとのことです。

ちなみに価格は$49.99-(約¥5,270-)で発売となります。

格安でサービスを受けるには?

Fire TV Stick – Alexa対応

価格:¥5,000-

テレビを使用してストリーミングゲームサービスを受けたいのであれば、Amazonから販売されている「Fire TV Stick」を介してプレイするのがいちばんてっとり早く安価でしょう。

Fire TV Stick単体でも、Amazon Prime VIDEOの動画配信サービスが楽しめますし、とにかく値段が約5,000円と格安です。

Google Stadiaと比較

ライバルサービスともいえるGoogleのStadiaとAmazon Lunaを比較してみましょう。

どちらのほうがサービス的に、上回っているのでしょうか?

月額課金料金を比較

Google Stadiaが月額課金料金が$9.99-なのに対し、Amazon Lunaは$5.99-と半額近い値段設定にしてあります。

明らかにAmazon Lunaの方がリーズナブルですね。

ただし、Google Stadiaには2ヶ月間の無料お試し期間があり「ちょっとストリーミングゲームサービスをかじってみたい」という人には向いているかもしれません。

ゲーム環境を比較

Google Stadiaは、4K解像度60FPS 5.1ch音声というハイスペックな環境でゲームが楽しめます。ただし、無料プランの場合は、HD画質にダウングレードされてしまいます。

Amazon Lunaも同じく4K解像度60FPS 5.1ch音声に対応。

ここについては大きな差異はなさそうです。

他サービスとの連動を比較

項目「Twitch と連動 1クリックでゲームを遊べる!!」でも記述したように、Amazon Lunaは、動画配信サービスTwitchと連動し、ゲーム実況プレイ動画を観ていて「このゲームがプレイしたい!!」と思ったら、ワンクリックでそのゲームが遊べるという機能がつきます。

同じようにGoogle StadiaもYouTubeとの連動で、YouTube動画内のゲーム実況動画からワンクリックでそのゲームが遊べる・・・という機能がアナウンスされていますが、現状その機能は「Coming soon!!」となっており、未だ実装されていません。

どちらのサービスが勝っているのか?

既にサービス開始から1年という時間を経たGoogle Stadia。スタートと同時に同等それ以上のサービスをもっているAmazon Lunaを比べた場合、将来性と言いますか、プロジェクトに対しての熱量という部分において、Amazon Lunaに軍配を上げたくなります。

また、値段設定においても$4.00- Amazon Lunaの方が月額で割安です。どうしてもAmazon Lunaの方に目が行ってしまいますよね。

とはいえ、ほぼ同等のサービス内容が始まったGoogle Stadiaサイドも、これで黙っているというわけではないでしょう。

あとは、これから提供されるゲームソフトの内容次第で、どちらか・・・もしくは他のストリーミングゲームサービスを選ぶというカタチになっていくのは間違いないと思われます。

日本でのサービス開始はいつから?

なにはともあれ、ワタシたち日本人にとっていちばんの問題は、Amazon LunaもGoogle Stadiaも、日本での公式スタートが未定であるということです。

世界14か国で始まっているこのストリーミングゲームサービスが、日本では遅れをとってしまっている最大の要因は「ストリーミング動画配信サービスの普及率」にあります。

ストリーミング動画配信サービスの世界での普及率は、アメリカが約80%、カナダが約65%、イギリスで約60%となっているなか、日本はたった約20%と、まったくもってストリーミングサービス後進国となってしまっています。

このような状態のなか「率先して日本」というのはなかなか難しいのが現状です。

2020年に起きた新型コロナウィルスにより、在宅での娯楽サービスが普及したことにより、1年で4%ほど利用率は増えましたが、それでも大きく諸外国に遅れをとってしまっています。

この20%という数字は、現状での「レンタルDVD・Blu-ray」の利用率と切迫しており、未だ日本では物質的なソフトウェアが強いというカタチになっています。

エコロジー・エネルギー問題の視点から見ても、ダウンロードサービスやストリーミングサービスの利点というのは大きく、意識的な面からも日本は改革していかなければいけないのかもですね。