VR・仮想現実がシンギュラリティ到達への時間を加速する!?

スマートフォンでも簡単に観ることができるようになったVR動画。そしてVRゲーム。

第2次VRブームといわれている今、仮想現実はたいへん身近なものになりました。

なぜ一度はオワコンになってしまったVRが再び注目されるようになったのでしょう?

それにはシンギュラリティとたいへん深い関係があるのです。

いま最も熱い新テクノロジー「VR」

2019年5月31日にアメリカのFacebook(フェイスブック)傘下であるVR機器メーカー「Oculus(オキュラス)」社から、新型のVR機器「Oculus Quest(オキュラス・クエスト)」が発売され、大きな話題となっています。

これまで仮想現実・VRを家庭で本格的に楽しむ場合は、PCかゲーム機に有線で繋いだVR用のヘッドセットをかぶることが常識でした。

が、オキュラス・クエストのひとつ前にあたるVRヘッドセット「Oculus Go(オキュラス・ゴー)」が、PCやゲーム機を必要とせず、更には無線でのVR体験が可能というスタンドアローンというスタイルを確立し世界的に大ヒット。

新しく登場したオキュラス・クエストは、オキュラス・ゴーの上位版といったカタチで、オキュラス・ゴーでは不可能であったVR空間でのプレイヤー操作での移動が可能となり、加えて手の動作がVR空間内のアバターにも反映されるというものです。

このような特徴をもったVR機器は、これまではPCやゲーム機に繋がなければ使用できないものがほとんどでしたが、オキュラス・クエストはオキュラス・ゴーと同じくスタンドアローンのスタイルでありながら、PCやゲーム機に繋いだのと同じようなVR体験がそれらよりも低価格でプレイできることが話題のきっかけとなりました。

仮想現実・VRに関してはオキュラス社のライバルであるSONY(ソニー)も、次世代ハードと共に新たな技術を搭載したVR機器を2019年から2020年内に発表する予定。

未来的なテクノロジーとして、いま一番注目を浴びているVRの勢いはとどまることを知りません。

そして、そのVRこそがシンギュラリティという到達点へ向けて、テクノロジーの発達の時間を短縮させる大きな鍵だといえます。

新たなコミュニケーションを生み出すVRの技術

さて、なぜVRがシンギュラリティを迎えるのに大きく役立つのか?

現在VRは動画やゲームといったエンターテイメント的なものに活用されることが注目されていますが、人類の生活スタイルを大きく変えていくパラダイムシフトしてのポテンシャルを秘めています。

その一番ともいえるものは、現在でいえば「VRChat(VRチャット)」に代表されるような多人数が同一のVR空間に、同時に集合できる技術です。

これまで遠距離での相手の顔を見てのコミュニケーションは、通常の電話やテレビ電話の「Skype(スカイプ)」「LINE電話」でも可能でした。そして、それらを活用した会議や集会も行われていました。

しかし、これらのテレビ電話に共通するウィークポイントはなによりも画面越しということでした。

相手の表情や顔色がわかり、通常の電話のような声だけのものよりもコミュニケーションの幅が広がったテレビ電話でしたが、あくまで画面越しでのものなので握手やハグをすることはできません。キスをしたとしても、唇には液晶ガラスの感触があるだけです。

その「画面」という壁をひとつ乗り越え、その中に入り込んだコミュニケーションができる。それこそがVRの最大の魅力といえましょう。

五感に伝わるフィードバック技術も発展中

とはいっても、現在はまだVR空間の中で自分の分身であるアバターを使用し、相手に向けて身振り手振りのジェスチャーが行えるくらいの技術しかありませんが、握手やハグができるような技術はもうすぐそこまできています。

さまざまなVR機器メーカーが仮想空間内での五感に対応したフィードバック技術を研究・開発中で、視覚、聴覚はもちろんのこと触覚、嗅覚までは再現できる段階にきています。

特に手で触った感覚へのフィードバックについては振動を利用した技術が用いられ、VR以外でもスマートフォンに応用され広範囲で実用化されています。

人の生活を大きく変えていくVR技術の未来

前述したような「大勢がVR空間に一同に集まれる」「VR空間内で起こったことを五感で体感できる」段階までVRが進化した暁には、パラダイムシフトとして次のような未来が待っています。

・自宅にいながら仕事ができるようになる

・VR空間の中ででさまざまなスポーツや、体をつかった遊びが本格的にできるようになる

・VR空間内に住まいをもち生活ができるようになる

特に大きいのが、最初の「自宅にいながら仕事ができようになる」ではないでしょうか。

現在でもすでに医療の現場ではVR技術を利用して、遠距離でありながらもインターネットとロボットアーム、そしてVRヘッドセットを使用して手術が行われたりしています。

まだまだ医療関係でしか扱えないようなたいへん高額なテクノロジーですが、そのうち工場や研究所などの技術者レベルまで普及していくでしょう。江戸前寿司の大将が、VRを利用してお寿司を握る日もそう遠くないかもしれません。

テクノロジーの発展の目的は、人類の「自由への開放」です。

VRの技術の発達により、毎日仕事場へ行く・・・という通勤の束縛から開放される日も、もうわずかですね。

2007年にApple(アップル)がiPhone(アイフォーン)を発表してから約10年でスマートフォンの普及率は全世界で8割以上を超え、人類の生活スタイルは大きく変わりました。

これ以上のパラダイムシフトがVR・仮想現実の技術により生まれようとしています。とても楽しみですね。

そして、そこに向けてオキュラス社の親会社であるフェイスブックや、VRにおいてのライバル企業であるソニーは切磋琢磨しているわけです。

VRの活用方法はまだまだたくさんありますし、オキュラス社やソニーの新たな技術についても今後紹介していきますね。

また読んでくれたらうれしいです。